「人が、生まれながらに持つ才能や能力を発揮しようとする際に、心と体の自由を得ていなければ、その才能も能力も役に立たない」

- 1835年1月10日~1901年2月3日(66歳没)
- 日本出身
- 思想家、教育者、著述家、啓蒙運動の先導者、慶應義塾の創設者
原文
「人、若し其の天与の才力を活用するに当たりて心身の自由を得ざれば、才力共に用を為さず」
現代語訳
「人が、生まれながらに持つ才能や能力を発揮しようとする際に、心と体の自由を得ていなければ、その才能も能力も役に立たない」
解説
この言葉は、人間の持つ才能や能力は、自由という条件がなければ決して活かされないという福沢諭吉の核心的な思想を表している。彼は「自由」を単なる放縦ではなく、自己の意志に基づいて判断・行動できる状態と捉えており、それがなければ「天与の才力」、すなわち人が本来備えている可能性も無に帰すと説いている。
「心身の自由」とは、精神的・肉体的な束縛のない状態を指し、これは封建的支配、貧困、無教育、思想弾圧などからの解放をも意味する。福沢は、こうした束縛がある限り、どれほどの資質を持つ者でもその力を社会に役立てることはできないと見ていた。ゆえに、個人の自由の保障こそが、国家の発展や文明の基盤となると考えたのである。
現代社会においても、表現の自由や学問の自由、働く環境の自由といったものが制限されると、人々の創造性や実行力が失われてしまう。福沢のこの言葉は、自由があってこそ個人の力は花開き、社会に貢献できるという、個人主義と公共精神が両立する近代的思想の原理を鮮やかに表している名言である。
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