「生まれつきの能力は自然の植物のようなもので、学びによって剪定される必要がある。そして学問もまた、経験によって範囲を限定されなければ、大雑把な指針を与えるに過ぎない」
- 1561年1月22日~1626年4月9日
- イングランド出身
- 哲学者、神学者、法学者、政治家、貴族
- 近代科学の基礎を築く「帰納法」を提唱し、またイギリス経験主義の祖として後世に影響を与えた
英文
“Natural abilities are like natural plants, that need pruning by study; and studies themselves do give forth directions too much at large, except they be bounded in by experience.”
日本語訳
「生まれつきの能力は自然の植物のようなもので、学びによって剪定される必要がある。そして学問もまた、経験によって範囲を限定されなければ、大雑把な指針を与えるに過ぎない」
解説
フランシス・ベーコンのこの言葉は、生まれつきの才能や知識だけでは未完成であり、学びと経験を通じて磨かれる必要があるという洞察を示している。ベーコンは、才能をただ持っているだけでは十分ではなく、学問によって方向性が与えられ、経験によって実践的に形作られることが重要であると考えた。才能や学びは、必要な剪定や現実の経験によって初めて真価を発揮するという考え方である。
生まれつきの能力は、勉強や鍛錬を通じて磨かれることで初めて真の力を発揮できる。学問によって得られる知識もまた、経験という具体的な現実に触れることで、実践的で意味のあるものとなる。たとえば、理論的な知識だけでは、実際の問題に対応する力にはならず、現実の場面での経験がその知識を現実的で有用なものにする。学びと経験が相互に補完し合うことで、才能や知識は実際の場面で活かされる形へと成長していく。
現代においても、ベーコンのこの言葉は自己成長やスキル開発において重要な指針となる。生まれ持った才能に依存するだけではなく、学問を通じて知識を深め、実践を通じてその知識を鍛えることで、真に価値あるスキルや能力が生まれる。ベーコンの言葉は、才能と知識はそれぞれ学びと経験によって育まれ、磨かれることで、実生活において最大限の力を発揮するという教訓を伝えている。
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