「良い名声は火のようなものである。一度燃え上がれば容易に保てるが、一度消してしまうと再び燃え上がらせるのは難しい」
- 1561年1月22日～1626年4月9日
- イングランド出身
- 哲学者、神学者、法学者、政治家、貴族
- 近代科学の基礎を築く「帰納法」を提唱し、またイギリス経験主義の祖として後世に影響を与えた
英文
“Good fame is like fire; when you have kindled you may easily preserve it; but if you extinguish it, you will not easily kindle it again.”
日本語訳
「良い名声は火のようなものである。一度燃え上がれば容易に保てるが、一度消してしまうと再び燃え上がらせるのは難しい」
解説
フランシス・ベーコンのこの言葉は、良い名声や信頼は一度得れば保つことは比較的簡単だが、失ってしまうと取り戻すのが非常に難しいという教訓を示している。彼は、名声を火に例え、慎重に育て維持しなければ簡単に消えてしまい、一度失った名声を再び取り戻すことは容易ではないと指摘している。この言葉は、良い評判や信頼を築くことの重要性と、それを大切に守るべきであるという警告を含んでいる。
名声や信頼は時間をかけて築かれるものであり、誠実さや一貫した行動によって支えられる。しかし、ひとたびその信頼を裏切るような行動を取ると、築き上げた評判は簡単に失われる。そして、それを再び取り戻すためには多くの努力と時間が必要となる。たとえば、ビジネスや個人関係においても、信頼が築かれるまでには時間がかかるが、信頼を失うのは一瞬のことである。一度失った信頼や名声は、再び得るのが難しいため、慎重に扱うべきものといえる。
現代においても、この言葉は個人や企業の信用の価値を再認識させる教訓となる。評判や信頼は成功や人間関係の基盤であり、長期的な信頼関係を築くには誠実さが不可欠である。ベーコンの言葉は、良い名声を一度手にしたなら、それを大切にし、守り続ける努力が、長期的な成功と信頼につながるという重要な教訓を伝えている。
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