「しかし人は知るべきである。この人生という舞台において、傍観者であることが許されているのは神と天使のみである」

- 1561年1月22日~1626年4月9日
- イングランド出身
- 哲学者、神学者、法学者、政治家、貴族
- 近代科学の基礎を築く「帰納法」を提唱し、またイギリス経験主義の祖として後世に影響を与えた
英文
“But men must know, that in this theatre of man’s life it is reserved only for God and angels to be lookers on.”
日本語訳
「しかし人は知るべきである。この人生という舞台において、傍観者であることが許されているのは神と天使のみである」
解説
フランシス・ベーコンのこの言葉は、人間の人生が舞台のように展開されている中で、人間は積極的に生き、関与する責任があることを示している。人生の「観客」になれるのは神や天使のみであり、人間はその舞台において一人ひとりが主役として行動するべきだという考え方である。人生において受け身でいるのではなく、自らの役割を果たし、積極的に生きることが人間の本分であると彼は説いている。
この言葉は、人生に対する主体的な姿勢の重要性を強調している。人は時に、人生の困難や複雑さから逃れたいと願い、傍観者として距離を置くことを望むこともある。しかし、人生の真の意味や価値は、積極的に関与し、責任を持って生きることでしか見出せない。ベーコンは、神や天使が人間の生き様を見守っているだけで、ただ静観することが許されているのは彼らだけだと述べ、人間には自らの人生に深く関わり、挑戦し、成長する義務があると教えている。
現代においても、この考え方は非常に有益な教訓である。多くの人が、自己成長や人生の目的に疑問を抱きながらも、変化や挑戦を避け、傍観者として過ごしてしまうことがある。しかし、人生を真に生きるためには、自分の夢や目標に向かって行動し、困難に立ち向かうことが不可欠である。人生は一度きりの舞台であり、その中で自分に与えられた役割を果たすことで、充実感や達成感を得ることができる。ベーコンの言葉は、自らの人生を傍観者としてではなく、主体的に生きることが大切であるという強いメッセージを伝えている。
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