「27歳の若さで、リビア軍の大佐カダフィは、エジプトの同胞ナセルに触発され、1969年にイドリース1世を打倒した。その後、彼は農地改革や石油の国有化といった重要な革命的措置を実行に移した」

- 1926年8月13日~2016年11月25日
- キューバ出身
- 革命家、政治家、弁護士
英文
“When at just 27 years old, Qaddafi, colonel in the Libyan army, inspired by his Egyptian colleague Abdel Nasser, overthrew King Idris I in 1969, he applied important revolutionary measures such as agrarian reform and the nationalization of oil.”
日本語訳
「27歳の若さで、リビア軍の大佐カダフィは、エジプトの同胞ナセルに触発され、1969年にイドリース1世を打倒した。その後、彼は農地改革や石油の国有化といった重要な革命的措置を実行に移した」
解説
この言葉は、ムアンマル・カダフィの若き日における革命的台頭と、それに続く急進的政策の意義を肯定的に評価する内容である。フィデル・カストロは、同じく帝政や植民地主義の残滓と戦った指導者として、カダフィのナショナリズムと社会主義的改革に共感を寄せていた。エジプトのガマール・アブドゥル=ナセルに触発されたという言及は、アラブ世界における汎民族主義と反帝国主義の系譜を意識した歴史観に基づいている。
特に石油の国有化や農地改革は、旧宗主国や外国資本に支配されていた経済構造を打破するための決定的な政策であった。これによりリビアは、資源の主権を国家の手に取り戻し、社会福祉やインフラ整備への投資を可能にした。このような政策は、カストロ自身がキューバで行った改革と重なり、資本主義に対抗するもう一つの発展モデルとしての位置づけがなされている。
現代においてもこの発言は、国家の独立と資源主権をめぐる問題、そして若きリーダーによる体制転換の可能性を再考させるきっかけとなる。カストロのこの言葉は、グローバル南のリーダーたちの連帯と歴史的意義を称えると同時に、外的干渉に抗する主権国家の姿を力強く描き出している。
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