「ソ連は、キューバ革命の勝利とはまったく無関係であった」

- 1926年8月13日~2016年11月25日
- キューバ出身
- 革命家、政治家、弁護士
英文
“The U.S.S.R. had absolutely nothing to do with the triumph of the Cuban Revolution.”
日本語訳
「ソ連は、キューバ革命の勝利とはまったく無関係であった」
解説
この言葉は、フィデル・カストロがキューバ革命の独立性と内発的正当性を強調するために発した決定的な一言である。冷戦下においてキューバはソビエト連邦と緊密な同盟関係を築いたが、1959年の革命勝利当時、キューバ革命はあくまでもキューバ人自身の力によって成し遂げられたものであり、外部の共産主義勢力の支援を受けていたわけではないという主張がここにはある。
この発言は、革命の成功が地元の農民、労働者、学生、知識人たちによる自主的な闘争の成果であり、あらかじめソ連の後押しによって計画されたものではないという歴史的事実の確認である。同時にこれは、反共的な批判に対して、キューバ革命を「ソ連の傀儡」として矮小化しようとする外部の声に対する明確な反論でもある。
現代においてこの言葉は、国際的な影響力のもとにある小国がいかにして自己決定と独自性を貫き得るか、またそれをどう語り継ぐかという問いに対する一つの答えとなる。カストロのこの発言は、革命の起源と成果は外部の支援ではなく、内なる民衆の力と覚悟にあるという原点回帰のメッセージであり、国家の自主性と歴史の誇りを守ろうとする意志の表明である。
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