「私を裁けばいい。構わない。歴史が私を無罪とするだろう」

- 1926年8月13日~2016年11月25日
- キューバ出身
- 革命家、政治家、弁護士
英文
“Condemn me. It does not matter. History will absolve me.”
日本語訳
「私を裁けばいい。構わない。歴史が私を無罪とするだろう」
解説
この言葉は、1953年にフィデル・カストロがモンカダ兵営襲撃事件後の裁判で行った自己弁護演説の最後を締めくくる最も有名な一節であり、革命家としての彼の信念と覚悟を象徴する決定的な言葉である。ここでカストロは、法廷での有罪判決を恐れず、一時的な敗北ではなく、未来における正当性と正義への信頼を語っている。
「歴史が私を無罪とする(History will absolve me)」という断言には、自らの行動が時の権力によって罰せられようとも、それが正義と人民のためである限り、最終的には歴史が評価するという確信が込められている。これは、革命の道が法や秩序と衝突することがあっても、倫理的・政治的に正当であるという思想の表明であり、以後のキューバ革命を正当化する枠組みとして語り継がれることになった。
この言葉は現代においても、権力によって裁かれようとも信念を曲げない者たちへの連帯と、正義は時代を超えて認められるという希望のメッセージとなっている。カストロのこの発言は、正義と信念のために立ち上がる人間の尊厳と、歴史が果たす最終的な審判の力を信じるという、普遍的な革命精神の象徴である。
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