「我々の時代の呪いは金融の非識字である。それは、以前の世紀において普通の印刷物を読めないことが呪いであったのと同じだ」

- 1885年10月30日~1972年11月1日(87歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 詩人、批評家、翻訳家
英文
“In our time, the curse is monetary illiteracy, just as inability to read plain print was the curse of earlier centuries.”
日本語訳
「我々の時代の呪いは金融の非識字である。それは、以前の世紀において普通の印刷物を読めないことが呪いであったのと同じだ」
出典
出典不詳(編集中)
解説
この言葉は、時代ごとに人々を縛る「無知の形」が変わることを指摘している。かつて文字の読み書きができないことが人間の可能性を閉ざしたように、近代以降の社会では金融や経済の仕組みを理解できないことが重大な不利益をもたらすと述べている。つまり、貨幣や経済の知識を欠くことは、現代人にとっての新しい束縛であるという警告である。
エズラ・パウンドは文学者でありながら経済問題に強い関心を持ち、とくに金融資本主義や銀行制度を批判した。彼は芸術や文化の衰退の背後に金銭の仕組みの不透明さと大衆の無知があると考え、この発言を通じて教育や社会改革の必要性を訴えたのである。
現代においても、この警句は極めて的確である。株式市場、ローン、インフレーション、国債といった金融の基本を理解できなければ、個人も社会も容易に搾取される。パウンドの言葉は、金融リテラシーの欠如が新しい「文盲」であると鋭く突きつけており、教育の重要性を改めて考えさせるものである。
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