「天才とは…凡人が一つしか見ないところに十のものを見る能力である」

エズラ・パウンド(画像はイメージです)
  • 1885年10月30日~1972年11月1日(87歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、批評家、翻訳家

英文

“Genius… is the capacity to see ten things where the ordinary man sees one.”

日本語訳

「天才とは…凡人が一つしか見ないところに十のものを見る能力である」

解説

この言葉は、天才の本質を多面的な洞察力にあると定義している。凡人が単一の事実や表面的な印象しか捉えられない状況において、天才は背後に潜む複数の可能性や関係性を同時に把握する。その結果、より深い理解や独創的な発想が生まれるのである。

エズラ・パウンドが活躍した20世紀初頭は、芸術や文学における表現が大きく変革した時代であった。彼自身、詩や批評において従来の形式を超え、言葉の持つ多義性や文化的背景を一度に読み取る感性を重視した。この言葉は、モダニズムの革新を推進する精神とも結びついている。

現代においても、この言葉は示唆的である。科学者が一つの現象から複数の仮説を導くこと、芸術家が日常の一場面から多様な解釈を創出することなどは、まさに「十を見抜く能力」である。つまりこの警句は、独創性や深い理解は多面的な視点から生まれるという普遍的な真理を伝えているのである。

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