「動くか、さもなくば動かされるかである」

- 1885年10月30日~1972年11月1日(87歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 詩人、批評家、翻訳家
英文
“Either move or be moved.”
日本語訳
「動くか、さもなくば動かされるかである」
解説
この言葉は、人生や社会における主体性と受動性の対比を端的に表したものである。自ら行動して変化を起こすか、あるいは他者や環境に流されて変化させられるか、そのどちらかしかないという厳しい現実を示している。ここでは、能動的に生きる姿勢の重要性が強調されている。
エズラ・パウンドの思想背景には、芸術や文化を刷新しようとしたモダニズムの精神がある。20世紀初頭の激動の時代において、現状に甘んじれば必然的に他者に支配されるため、自ら積極的に動き、新しい価値観や表現を切り開くことが不可欠であった。この短い言葉は、そうした時代の緊張感と、パウンド自身の革新への意志を反映している。
現代においても、この言葉は普遍的な意味を持つ。例えば、職場や社会における変化の波において、自ら学び行動して変化をリードするか、あるいは時代の変化に振り回されるかの分岐は誰にでも訪れる。パウンドの警句は、受け身で生きるのではなく、主体的に一歩を踏み出す決断の大切さを教えているのである。
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