「偉大な文学の時代とは、おそらく常に偉大な翻訳の時代でもある」

エズラ・パウンド(画像はイメージです)
  • 1885年10月30日~1972年11月1日(87歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、批評家、翻訳家

英文

“A great age of literature is perhaps always a great age of translations.”

日本語訳

「偉大な文学の時代とは、おそらく常に偉大な翻訳の時代でもある」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この言葉は、文学の発展において翻訳の果たす役割の重要性を強調している。偉大な文学が生まれる時代には、他文化の作品が積極的に翻訳され、異なる言語や伝統が交流することで新しい表現が育まれる。つまり、翻訳は単なる言葉の置き換えではなく、文化の刷新を促す触媒であるとされる。

エズラ・パウンド自身、翻訳を通じて文学に革新をもたらした人物である。彼は中国古典詩の英訳やトルバドゥール詩人の作品紹介などを行い、それらがモダニズム文学の大きな源泉となった。異文化の言語表現を取り込み再創造することで、新しい文学的感性を形作るという実践そのものが、この発言の裏付けである。

現代においても、この言葉は強い意義を持つ。翻訳文学は世界文学の基盤であり、たとえばロシア文学や日本文学が翻訳を通じて他国に影響を与えたように、翻訳は国境を超えた創造の連鎖を生み出す。パウンドの言葉は、偉大な文学を築くには自文化に閉じこもるのではなく、翻訳によって多様な声を取り入れる姿勢が不可欠であることを教えているのである。

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