「この世界は素晴らしい場所で、守る価値がある。そして私は、この世界を去ることがとても嫌だ」
- 1899年7月21日~1961年7月2日
- アメリカ出身
- 小説家、詩人、ジャーナリスト
- 『老人と海』や『武器よさらば』、『誰がために鐘は鳴る』などの名作を著し、1954年にノーベル文学賞を受賞した
英文
“The world is a fine place and worth the fighting for and I hate very much to leave it.”
日本語訳
「この世界は素晴らしい場所で、守る価値がある。そして私は、この世界を去ることがとても嫌だ」
解説
この名言は、ヘミングウェイの人生観と、この世界への深い愛情を象徴する言葉である。彼は、世界の美しさや価値を認めながらも、同時にその中での闘いと別れの辛さを語っている。この言葉には、人生への強い執着と、それに伴う感傷が込められている。
「この世界は素晴らしい場所」という部分には、ヘミングウェイの自然や人間の営みに対する敬意が表れている。彼は生涯を通じて、戦争や冒険、自然の中で多くの経験を積んだ。そうした体験を通じて、世界が持つ美しさや人々の絆を深く理解し、それを守る価値があると確信していた。
一方で、「守る価値がある」という言葉は、世界の美しさが自明のものではなく、努力して守らなければならないものであることを示している。この姿勢は、ヘミングウェイが戦争や社会問題に対して批判的でありながらも、それらをより良くするために闘うことの意義を信じていたことと結びついている。
「去ることが嫌だ」という言葉には、死への恐怖だけでなく、人生の儚さに対する悲しみや未練が含まれている。彼は、この世界の美しさと困難さを両方知り尽くした上で、それでもこの場所に生き続けたいという強い願いを抱いていたのだろう。
この名言は、現代においても普遍的なメッセージを持つ。世界が抱える課題や不完全さの中で、それでも守る価値があるものを見出し、努力することの重要性を教えている。また、人生の有限性を意識しながらも、その中で自分ができることに尽力する姿勢を促す言葉でもある。
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