「どんな立派な家族にもあるように、私たちの家族にも風変わりな点や、衝動的で気まぐれな若者たち、そして家族間の意見の相違があります」

- 1926年4月21日~2022年9月8日
- イギリス出身
- イギリス女王
英文
“Like all best families, we have our share of eccentricities, of impetuous and wayward youngsters and of family disagreements.”
日本語訳
「どんな立派な家族にもあるように、私たちの家族にも風変わりな点や、衝動的で気まぐれな若者たち、そして家族間の意見の相違があります」
解説
この発言は、エリザベス2世が王室の内情をユーモラスかつ親しみやすく語った言葉として知られている。格式と伝統を重んじる英国王室において、あえて「家族の欠点や問題」を公に認めるという姿勢は、誠実さと人間味を兼ね備えたメッセージである。
ここで用いられている「eccentricities(風変わりな点)」や「impetuous and wayward youngsters(衝動的で気まぐれな若者たち)」という言葉は、家族内の多様な個性や不協和音を否定するのではなく、それもまた家族の一部であると肯定する視点を示している。また「Like all best families」という表現は、王室であっても一般の家庭と本質的には変わらないという共通性を強調することで、国民との心理的距離を縮めている。
この言葉は、家族とは理想的で完璧である必要はなく、むしろ不完全なまま共にあることに価値があるという普遍的なメッセージを伝えている。王室という公的責任を負う家族であっても、内部には葛藤や挑戦が存在する。それを率直に認めることは、現代の多様な家族の在り方に対しても寛容と共感の眼差しを向けるものとなっている。
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