「私の背後には、千年以上にわたる輝かしい伝統と歴史の記録だけでなく、英連邦と帝国の生きた力と威厳があります。それは、古き社会と新しき社会、歴史も起源も異なる国々や人々から成り立ちますが、神の御心によって精神と目的において一つに結ばれているのです」

エリザベス2世の名言・格言・警句(画像はイメージです)
エリザベス2世の名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1926年4月21日~2022年9月8日
  • イギリス出身
  • イギリス女王

英文

“I have behind me not only the splendid traditions and the annals of more than a thousand years but the living strength and majesty of the Commonwealth and Empire; of societies old and new; of lands and races different in history and origins but all, by God’s Will, united in spirit and in aim.”

日本語訳

「私の背後には、千年以上にわたる輝かしい伝統と歴史の記録だけでなく、英連邦と帝国の生きた力と威厳があります。それは、古き社会と新しき社会、歴史も起源も異なる国々や人々から成り立ちますが、神の御心によって精神と目的において一つに結ばれているのです」

解説

この発言は、エリザベス2世が1953年の戴冠式で述べた誓いの中の一節であり、彼女が王冠を戴くにあたっての歴史的、精神的、そして地政学的な支えを明言した重要な言葉である。若き女王が、単なる形式的な継承者ではなく、多様な世界の統合と安定の象徴としての自覚を持って即位したことがよく表れている

splendid traditions and the annals of more than a thousand years(千年以上の輝かしい伝統と記録)」という言葉は、イングランド王室が受け継いできた深い歴史的正統性を示している。これに加えて、「the living strength and majesty of the Commonwealth and Empire(英連邦と帝国の生きた力と威厳)」を並列させることで、歴史と同様に現在の多様な国々との関係性を極めて重視していたことが強調される。

また「by God’s Will, united in spirit and in aim(神の御心によって精神と目的において結ばれている)」という宗教的・道義的な表現により、女王の役割が単なる政治的元首にとどまらず、道徳的・統合的象徴としての意義を帯びていたことが明確になる。この発言は、多民族・多文化社会の時代における統合の理想像を提示し、英連邦における共通の価値観と使命感を鼓舞する誓言**として語り継がれている。

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