「私は女ではなく男の心を持っており、何ものも恐れてはおりません」

- 1533年9月7日~1603年3月24日
- イングランド出身
- イングランド女王
英文
“I have the heart of a man, not a woman, and I am not afraid of anything.”
日本語訳
「私は女ではなく男の心を持っており、何ものも恐れてはおりません」
解説
この言葉は、エリザベス1世の強靱な精神と支配者としての覚悟を表している。彼女は当時の性別観における「女性=弱い」という偏見を逆手に取り、自らの内面には男性に劣らぬ、いやそれ以上の勇気と胆力があることを明言している。これは、女王として王の責任と力を一身に引き受けるという誇りを示す言葉である。
この発言は、戦いや政変の危機に際して語られたものと考えられ、特に1588年の無敵艦隊襲来を控えた時期の演説と関連付けられることが多い。民衆や軍に対して、自らが恐れを抱かぬ存在であると宣言することで士気を高め、統率力を示そうとしたのである。このような言葉には、国家の象徴たる統治者が不安や動揺を見せてはならぬという自覚が込められている。
現代においてもこの名言は、偏見を乗り越えて強く生きる意思を表現する言葉として広く引用される。性別や立場にとらわれず、自らの役割と責任に対して堂々と立ち向かう姿勢は、今日のあらゆるリーダー像にも通じる。勇気とは恐れがないことではなく、それに打ち勝つ意思を持つことであるという信念を伝えている。
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