「神はこの王冠に勇敢な兵士たちを授けてくださいました。彼らが隣国を脅かさぬとしても、少なくとも我々が隣国に脅かされることはありません」

エリザベス1世の名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1533年9月7日~1603年3月24日
  • イングランド出身
  • イングランド女王

英文

“God has given such brave soldiers to this Crown that, if they do not frighten our neighbours, at least they prevent us from being frightened by them.”

日本語訳

「神はこの王冠に勇敢な兵士たちを授けてくださいました。彼らが隣国を脅かさぬとしても、少なくとも我々が隣国に脅かされることはありません」

解説

この言葉は、防衛こそが軍の本質的な価値であるというエリザベス1世の認識を示している。彼女は、兵力や軍事力を単に他国を征服する手段ではなく、自国の安全と独立を守るための盾と見なしており、王国の平和と誇りを支える存在として兵士を称賛している。この発言には、侵略的ではないが断固たる防衛力の重要性が明確に表れている。

この言葉が語られた背景には、1588年のスペイン無敵艦隊との対峙や、他国との緊張が続く国際情勢がある。エリザベス1世は、過度な軍拡や威圧ではなく、必要な威厳と備えを持つ軍隊の存在が平和を保つ鍵であると理解していた。兵士たちに対するこのような敬意は、王と軍との強い信頼関係を物語る。

現代においてもこの言葉は、抑止力としての防衛力の意義を端的に表している。戦争の回避と平和の維持には、信頼できる備えと意志を持つ力の存在が不可欠である。この名言は、「力を持つがゆえに使わずに済む」という理想的な国家安全保障のあり方を語っており、現在の国際政治や防衛論にも通じる普遍的な教訓である。

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