エリザベス1世の名言・格言・警句

- 1533年9月7日~1603年3月24日
- イングランド出身
- イングランド女王
エリザベス1世は、16世紀イングランドの女王(在位1558年~1603年)であり、イングランド絶対王政の黄金時代を築いた象徴的君主である。チューダー朝最後の君主として、宗教的混乱の続く国を巧みに統治し、プロテスタント国家としての体制を安定させた。対外的にはスペイン無敵艦隊を撃退し、海洋覇権を確立するとともに、イギリスの海外進出の基盤を築いた。また、シェイクスピアらを輩出した文化の興隆もこの時代に重なり、「エリザベス朝時代」として記憶されている。一方で、生涯独身を貫いたことや、宮廷内の権力闘争、処刑に至らせた従妹メアリー・スチュアートの問題など、政治的決断には論争も多い。それでもなお、知性と統率力で国家の安定と繁栄を導いた女王として、イギリス史における最も偉大な統治者の一人とされている。
- 「王権よりも高きものが一つあります。それは宗教であり、私たちをこの世から離れさせ、神を求めさせるものです」
- 「私をこの座に就けた方が、私をこの座に留めてくださるのです」
- 「苦しむ者に同情することは、私たち女性の性に備わる自然な美徳です」
- 「我が身は弱くか細い女の身体にすぎぬことを承知していますが、我が心と意志は王のそれであり、それもイングランドの王のそれなのです」
- 「私は、自らの子に対して親が信じないようなことを、国民に対しても決して信じることはしません」
- 「王となり王冠を戴くことは、見る者にとっては栄光に満ちていても、それを担う者にとっては必ずしも快いものではありません」
- 「神が私を女王とされたことよりも、感謝に満ちた民の上に女王として君臨できることの方が、私にははるかに喜ばしいのです」
- 「自分の頭で考える男一人は、考えぬ者十二人に勝るのです」
- 「無知な者には真鍮も金に見えますが、金細工師には本物の金こそが美しく映るのです」
- 「私がアイルランドの統治に送ったのは羊飼いではなく狼だったようです。彼らが私に残したのは、治めるべき灰と死体ばかりなのです」
- 「私は女ではなく男の心を持っており、何ものも恐れてはおりません」
- 「愚か者は、すべての危機が去った後になってようやく用心するのです」
- 「私自身は帝国の者ではなく、エリザベス自身にそれだけの値打ちがないかもしれませんが、イングランドの女王であるならば、皇帝の子息と結婚するにふさわしい存在となるでしょう」
- 「私の属する性は弱いと見なされていようとも、私はどんな風にも屈しない岩であることを、あなたは知るでしょう」
- 「神はこの王冠に勇敢な兵士たちを授けてくださいました。彼らが隣国を脅かさぬとしても、少なくとも我々が隣国に脅かされることはありません」
- 「武力に知恵が伴えば、統治においてこれほど優れた調和はありません」
- 「君主は、戦争の首謀者や扇動者を、国家の誓いの敵であり脅威として、死に処すべきです」
- 「過去は癒すことができません」
- 「あなたたちは、より偉大な君主を持つことはあるかもしれませんが、これほどあなたたちを愛する君主を持つことは二度とないでしょう」
- 「神があなたをお赦しになることはあるでしょうが、私は決して赦すことはできません」
- 「もし心がくじけるならば、初めから登ろうとしてはなりません」
- 「心が食い違い、意見が揺らぐ場においては、その中に真の友はほとんど存在しません」
- 「その忠誠と沈黙をすでに試していない者に、秘密を語ってはなりません」
- 「すべての財産を差し出しても、ほんの一瞬の時間が欲しい」
- 「投げた石は、しばしば投げた者自身の頭に跳ね返ってきます」
- 「“~せねばならぬ”という言葉は、君主に対して使うべきではありません」
- 「澄んだ潔白な良心は、何ものも恐れません」
- 「いつまでも助言ばかりしていては、決して実行には移せません」
- 「最後がその働きを栄光で飾るのです」
- 「私を女王として敬うだけで、ひとりの女として愛してくれない夫など、私は望みません」
- 「“~せねばならぬ”だと? それは君主に向かって使うべき言葉か? 小さな男よ、小さな男よ! お前の父が生きていたとしても、その言葉を私に使う勇気などなかっただろう」
- 「この私にとって、死すべき敵が願う最も大きな害とは、イングランドの憎しみを受けること以上のものではありません。それが私に降りかかるくらいなら、死の方がまだましです」
- 「恐れることはありません。私たちは獅子の本性を持っており、鼠やそのような小さき獣を滅ぼすために身を落とすことなどできないのです」
- 「私の名誉、そして王冠の名にふさわしくないことを耐えるくらいなら、どんな極端な道を選ぶ方がましです」
- 「最も神聖に見える者こそが、最も悪しき者である」
- 「害をなす力が、野心に燃える者の手にあるとき、それは極めて危険です」
- 「私がこの身を最も案じるのは祖国のことであり、そのためならば、もし可能であれば十度の死をも厭いません」
- 「欺こうと心に思ったその瞬間から一時間たりとも生き長らえることのないよう、私は神に祈ります」
- 「私は、女王として結婚するくらいなら、乞食であっても独身でいる方を選びます」
- 「私は、生きているうちに自分の墓を掘られるようなまねは望みません」