「恐怖に真正面から向き合ったすべての経験によって、人は力と勇気と自信を得るのです。そうして自分にこう言えるようになります――『この恐怖を私は乗り越えた。だから次に来るものにも立ち向かえる』と」

- 1884年10月11日~1962年11月7日
- アメリカ合衆国出身
- 大統領夫人(ファーストレディ)、人権活動家、外交官、作家
英文
“You gain strength, courage, and confidence by every experience in which you really stop to look fear in the face. You are able to say to yourself, ‘I lived through this horror. I can take the next thing that comes along.'”
日本語訳
「恐怖に真正面から向き合ったすべての経験によって、人は力と勇気と自信を得るのです。そうして自分にこう言えるようになります――『この恐怖を私は乗り越えた。だから次に来るものにも立ち向かえる』と」
解説
この名言は、恐怖との対峙こそが、内面的な成長と精神的な強さをもたらす鍵であるという、極めて実践的かつ励ましに満ちた人生観を示している。恐怖を回避するのではなく、正面から見つめ、経験として受け入れることで、克服の実感が自信となり、さらなる挑戦に対する備えとなる。つまり、人は苦しみや試練を通じて、自らの力に気づき、それを蓄えていくのである。
エレノア・ルーズベルトは、若くして両親を亡くし、また公的な立場で多くの敵意や批判にさらされながらも、勇敢に行動し続けた人物である。彼女は、恐怖の存在を否定するのではなく、それと共に生き、成長する道を選んだ。この名言には、そうした実人生から導き出された、恐怖を力に変える智慧が込められている。
現代社会では、予測不能な変化やプレッシャーが多く、恐怖や不安に直面する機会は少なくない。そうした時代において、この言葉は、恐怖は成長の入り口であり、それを超えた先にこそ、本当の自信と強さが得られるという、人間の回復力と前進する力への深い信頼を私たちに思い出させてくれる。恐れを見据える勇気が、次の一歩を支える土台となる——それがこの名言の核心である。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?