「世界は常に、勇敢な者に対する陰謀を張り巡らせている。それは古来からの闘争――一方に群衆の喚声、他方に自らの良心の声」

- 1880年1月26日~1964年4月5日
- アメリカ合衆国出身
- 軍人、陸軍元帥、統治官
- 太平洋戦争において連合国軍の司令官として活躍し、フィリピン解放や日本占領政策を主導。日本の戦後復興と民主化に大きな影響を与えた。名言「I shall return(私は必ず戻ってくる)」と共に、20世紀の軍事と外交の象徴的存在として知られている。
英文
“The world is in a constant conspiracy against the brave. It’s the age-old struggle: the roar of the crowd on the one side, and the voice of your conscience on the other.”
日本語訳
「世界は常に、勇敢な者に対する陰謀を張り巡らせている。それは古来からの闘争――一方に群衆の喚声、他方に自らの良心の声」
解説
この言葉は、真に勇気ある行動とは、常に大衆の意見や社会の圧力に逆らってでも、内なる正義に従うことであるというマッカーサーの哲学を語っている。「世界は勇者に対して常に陰謀を巡らせている」という断定は、真理や信念を貫こうとする者が、往々にして理解されず、時に非難や嘲笑の的になる現実への鋭い洞察である。
「roar of the crowd(群衆の喚声)」は、世論、風潮、大多数の意見の象徴であり、しばしば安易な判断や感情的な反応を伴う。一方で「voice of your conscience(良心の声)」は、理性と道徳、個人の信念に根ざした静かな内なる声である。この名言は、どちらに従うかという内的な葛藤こそが、勇気ある人生の核心にあることを示している。
現代においてもこの言葉は、ポピュリズムや同調圧力が強まる社会において、良心に従って行動することの難しさと意義を再認識させる。真に勇敢であるとは、他者の承認や歓声を求めるのではなく、たとえ孤独であっても、正しいと思う道を選ぶこと。マッカーサーのこの名言は、自己の信念と社会の圧力の間に引き裂かれながらも、正義を貫こうとする者への静かな賛歌である。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?