「主よ、私に一人の息子をお与えください。弱さを知る強さを持ち、恐れと向き合う勇気を備え、正直な敗北には誇り高く屈せず、勝利には謙虚で優しくあれるような息子を」

ダグラス・マッカーサーの名言
ダグラス・マッカーサーの名言
  • 1880年1月26日~1964年4月5日
  • アメリカ合衆国出身
  • 軍人、陸軍元帥、統治官
  • 太平洋戦争において連合国軍の司令官として活躍し、フィリピン解放や日本占領政策を主導。日本の戦後復興と民主化に大きな影響を与えた。名言「I shall return(私は必ず戻ってくる)」と共に、20世紀の軍事と外交の象徴的存在として知られている。

英文

“Build me a son, O Lord, who will be strong enough to know when he is weak, and brave enough to face himself when he is afraid, one who will be proud and unbending in honest defeat, and humble and gentle in victory.”

日本語訳

「主よ、私に一人の息子をお与えください。弱さを知る強さを持ち、恐れと向き合う勇気を備え、正直な敗北には誇り高く屈せず、勝利には謙虚で優しくあれるような息子を」

解説

この言葉は、マッカーサーが戦争を経験した将軍としてだけでなく、一人の父として子に望んだ人間的理想像を祈りのかたちで表したものである。ここで語られている息子像は、単に強くあれというのではなく、内面の誠実さや節度、そして自己認識の深さを兼ね備えた人物像であり、軍人としての勇気だけでなく、人としての気高さを重んじている。

特に注目すべきは、「弱さを知る強さ」「恐れに向き合う勇気」「敗北における誇り」「勝利における謙虚さ」という四つの対概念である。これらは、真の人格とは外面的な成功や権力ではなく、内面的な節度と自己克服にあるという価値観を表しており、マッカーサー自身の人生観とも重なる。

この名言は、現代においても教育・子育て・リーダーシップの理想を示すものとして広く引用される。競争社会においては「勝つこと」ばかりが注目されがちだが、敗北や恐れとどう向き合うか、勝ってもなお人としての柔らかさを失わないかという姿勢こそが、人間の成熟を決定づける。マッカーサーのこの祈りは、次世代に託すべき精神的な遺産として、今も多くの人の心に響いている。

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