「メキシコはアメリカから莫大な利益を得ている」

- 1946年6月14日~
- アメリカ合衆国出身
- 実業家、テレビ司会者、第45代アメリカ合衆国大統領
不動産事業で成功を収めた後、テレビ番組『アプレンティス』で人気を博し、政界に進出。2016年、2024年の大統領選挙で当選し、「アメリカ・ファースト」を掲げた政策を推進している。型破りな政治手法と強烈な個性で国内外に大きな影響を与えている。
英文
“Mexico’s making a fortune off the United States.”
日本語訳
「メキシコはアメリカから莫大な利益を得ている」
解説
この名言は、アメリカとメキシコ間の経済関係に対するドナルド・トランプの強い懸念を示している。彼は、特に貿易赤字や製造業の国外流出といった問題に関連して、アメリカがメキシコに経済的に不利な立場に置かれていると主張した。トランプはこのような不均衡を是正するため、貿易協定の見直しや国境管理の強化を掲げたのである。
この発言の背景には、1994年に発効した北米自由貿易協定(NAFTA)への批判がある。トランプは大統領選挙中から、NAFTAがアメリカの雇用を奪い、メキシコに利益をもたらしたと訴え、実際に大統領在任中にUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)への改定を実現した。この動きは、製造業の国内回帰を目指す政策の一環であった。
現代においても、グローバル化の中で一国の利益と他国の利益が複雑に絡み合う構図は変わらない。企業経営や国家戦略においても、一方的な損失を放置することなく、相互に利益を得る仕組みを築くことの重要性を、この発言は改めて示唆しているのである。
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