「昨日、ある報告を見た。世界中にあまりに多くの石油があふれ、どこに捨てればいいか分からないほどだ。そしてサウジアラビアは『石油が多すぎる』と言った。彼らは昨日戻ってきた。報告を見たか? 彼らは石油生産を減らしたいと言っている。君たちは彼らが我々の友人だと思うか? 彼らは我々の友人ではない」

- 1946年6月14日~
- アメリカ合衆国出身
- 実業家、テレビ司会者、第45代アメリカ合衆国大統領
不動産事業で成功を収めた後、テレビ番組『アプレンティス』で人気を博し、政界に進出。2016年、2024年の大統領選挙で当選し、「アメリカ・ファースト」を掲げた政策を推進している。型破りな政治手法と強烈な個性で国内外に大きな影響を与えている。
英文
“I saw a report yesterday. There’s so much oil, all over the world, they don’t know where to dump it. And Saudi Arabia says, ‘Oh, there’s too much oil.’ They – they came back yesterday. Did you see the report? They want to reduce oil production. Do you think they’re our friends? They’re not our friends.”
日本語訳
「昨日、ある報告を見た。世界中にあまりに多くの石油があふれ、どこに捨てればいいか分からないほどだ。そしてサウジアラビアは『石油が多すぎる』と言った。彼らは昨日戻ってきた。報告を見たか? 彼らは石油生産を減らしたいと言っている。君たちは彼らが我々の友人だと思うか? 彼らは我々の友人ではない」
解説
この発言は、ドナルド・トランプが国際エネルギー市場におけるサウジアラビアとの関係に対する不信感を率直に表明したものである。表面的な同盟関係とは裏腹に、資源政策をめぐる利害対立が存在する現実を国民に向けて指摘している。
発言の背景には、当時世界中で石油供給が過剰となり価格が暴落していた状況がある。サウジアラビアをはじめとする産油国が生産削減を検討する中で、アメリカのエネルギー独立政策やシェール産業に悪影響を及ぼすことへの懸念が高まっていた。トランプはこの状況を通じて、エネルギー政策の自立と国家利益の優先を訴える姿勢を鮮明にしたのである。
現代社会においても、エネルギー資源をめぐる国際関係は単純な友好関係ではなく、常に競争と駆け引きが存在する。トランプのこの発言は、外交や経済政策においては表面的な友好を鵜呑みにせず、国益を冷静に見極めるべきであるという現実的な教訓を力強く示している。
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