「私たち一人ひとりが、どれほどお互いを思いやっているかを示すことが必要です。そしてその過程で、自分自身をも大切にするのです」

- 1961年7月1日~1997年8月31日
- イギリス出身
- ウェールズ公妃、チャールズ皇太子の元妻、人道活動家
英文
“Everyone of us needs to show how much we care for each other and, in the process, care for ourselves.”
日本語訳
「私たち一人ひとりが、どれほどお互いを思いやっているかを示すことが必要です。そしてその過程で、自分自身をも大切にするのです」
解説
この言葉は、他者への思いやりと自己の尊重が切り離せない関係にあるという、ダイアナの深い人間理解を表している。人を思いやるという行為は、単なる「与える」ことではなく、その行為を通じて自らの心も癒され、満たされていくという循環的な関係性を説いている。ここには、思いやりとは自己犠牲ではなく、自他の尊重の中に成り立つ行動であるという倫理観が見てとれる。
ダイアナ自身が、慈善活動を通じて苦しむ人々に寄り添う中で、同時に自らの孤独や痛みにも向き合っていたことが、この発言の背景にある。彼女は王室の枠組みの中で繰り返し疎外を経験しながらも、他者への共感を実践することで、自分自身の心を回復させていた。この言葉は、そのような経験から得られた、与えることと癒されることの一致を物語っている。
現代社会においても、利己と利他を二分する考え方が根強い中で、この名言は真の「ケア」とは自己と他者を同時に育む行為であるという視点を与えてくれる。誰かを思いやることで、自分の心もまた豊かになるという人間関係の真理を、ダイアナはこの短い一言で示している。
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