「人は善行よりも罪をより容易に思い出すものである」

デモクリトス(画像はイメージです)
デモクリトス(画像はイメージです)
  • 紀元前460年頃~紀元前370年頃
  • 古代ギリシャ出身
  • 哲学者、自然哲学者、「原子論の提唱者」

英文

“Our sins are more easily remembered than our good deeds.”

日本語訳

「人は善行よりも罪をより容易に思い出すものである」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この言葉は、人間の記憶と道徳意識における傾向の一つを的確に捉えている。デモクリトスは、悪しき行為が心に強い印象を残しやすく、それが自己認識や社会的評価においても長く残ることを指摘している。善行は往々にして当然のものとみなされがちだが、罪や過ちには羞恥や後悔といった強烈な感情が伴うため、記憶に深く刻まれるのである。

この考えは、古代に限らず普遍的な心理的傾向であり、人間はネガティブな出来事をポジティブなものよりも強く覚えるという「負のバイアス」とも通じる。また、社会的にも人は他者の過失を長く覚えており、それが評価や信頼に影響を与えるという現実もある。デモクリトスはこの現象を単に悲観的に捉えるのではなく、より慎重に生きるための自己制御の契機として見ていた可能性がある。

現代においてもこの言葉は有効である。SNSなどの情報社会では、過去の過ちが永遠に記録される一方、善行は一過性のものとして流されがちである。この名言は、人間の記憶と評価の不均衡を認識した上で、より高い道徳意識と共感を持って互いに接することの大切さを教えてくれる。また、自己に対しても、過ちを責めすぎず、善行をきちんと見つめ直すことの重要性を思い出させてくれる。

「人間」タグの前後の名言へ


よろしければ評価をお願いします

気に入ったら「いいね」していってね!

関連するタグのコンテンツ

人間

道徳