「すべての芸術の本質は、喜びを与えることに喜びを見いだすことである」

デール・カーネギー(画像はイメージです)
デール・カーネギー(画像はイメージです)
  • 1888年11月24日~1955年11月1日(66歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 作家、講師

英文

”The essence of all art is to have pleasure in giving pleasure.”

日本語訳

「すべての芸術の本質は、喜びを与えることに喜びを見いだすことである」

解説

この言葉は、芸術の核心は自己表現そのものではなく、他者に喜びをもたらすことにあるという考えを示している。芸術家は作品を通じて人々に感動や楽しみを与えるが、その過程で自らも喜びを感じる。この双方向の幸福が芸術の本質的な価値であるとカーネギーは語っている。

背景には、20世紀前半の文化的環境がある。芸術が自己満足や技巧の誇示として批判される一方で、人々の心に響き、感動を分かち合う芸術こそが真の力を持つという考えが重視され始めていた。カーネギーの言葉は、芸術を「人間関係を築く一つの形」として捉える彼らしい視点を反映している。

現代においても、この言葉は有効である。音楽、絵画、文学、舞台芸術など、どの分野でも観客や読者が喜びや感動を覚えるとき、芸術は完成する。そして創り手自身もその喜びを通じて生きがいを得る。つまりこの名言は、芸術とは喜びの循環を生み出す営みであり、その共有にこそ真の価値があることを示しているのである。

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