「アントニウスを称賛することで、カエサルを貶めてしまいました」

- 紀元前69年頃~紀元前30年頃
- プトレマイオス朝エジプト出身
- 女王
英文
“In praising Antony I have dispraised Caesar.”
日本語訳
「アントニウスを称賛することで、カエサルを貶めてしまいました」
解説
この言葉は、クレオパトラが語ったとされるものの、その出典は明確ではなく、史実として本人の発言であるかどうかは定かでない。しかし、内容自体は彼女の立場や政治的駆け引きを象徴するものとして非常に興味深い。
クレオパトラはローマ帝国の有力者であるユリウス・カエサルとマルクス・アントニウスという二人の人物と関係を結び、自らの権力維持を図った。アントニウスを称えることがカエサルと比較され、相対的にカエサルを軽んじることになったというこの発言は、古代の権力関係における繊細な均衡と、言葉が持つ政治的影響力をよく表している。
現代でもこの言葉は、ある人物や立場を過度に持ち上げることが、無意識のうちに他者を傷つけることにつながるという教訓として活用できる。たとえば、ビジネスや人間関係において、誰かの功績を褒めすぎることで、周囲との関係にひずみが生まれることがある。評価とは相対的なものであるという視点を意識すべきだという戒めがここにある。
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