「上海の興亡は国家全体の生死を意味する」

蔣介石(画像はイメージです)
蔣介石(画像はイメージです)
  • 1887年10月31日~1975年4月5日(87歳没)
  • 中国(清国)出身
  • 軍人、政治家、中華民国総統

英文

”The rise or fall of Shanghai means the birth or death of the whole nation.”

日本語訳

「上海の興亡は国家全体の生死を意味する」

解説

この言葉は、蔣介石が上海の戦略的重要性を強調した発言である。上海は中国最大の商業都市であり、金融・貿易・交通の中心であった。そのため、この都市の運命は単なる一地方都市の問題ではなく、国家全体の存亡を左右する要素であると蔣は見なした。

歴史的背景として、この発言は1937年の日中戦争初期の淞滬会戦(上海戦)と関連している。当時、上海は中国の国際的玄関口であり、ここを防衛することは国際社会に抗日戦争の決意を示す意味を持った。蔣は上海防衛を「国家の命運を賭けた戦い」と位置づけ、中国全体の士気を高めようとした。

現代においても、この言葉は国家における主要都市の象徴的役割を考える上で示唆的である。大都市の経済的・文化的地位は、その国の国際的評価や国力を代表する。蔣介石の言葉は、上海を単なる都市ではなく、国家の生死を映す鏡として捉え、その防衛と発展を国民的課題とした点に意義があるのである。

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