「私はしばしば言ってきた、中国は物質的資源に欠けてはいない。問題は、それらを十分かつ有効に活用できるかどうかである」

- 1887年10月31日~1975年4月5日(87歳没)
- 中国(清国)出身
- 軍人、政治家、中華民国総統
英文
”I have often said China is not lacking in material resources. The question is whether we can make full and good use of them.”
日本語訳
「私はしばしば言ってきた、中国は物質的資源に欠けてはいない。問題は、それらを十分かつ有効に活用できるかどうかである」
解説
この言葉は、蔣介石が中国の資源とその活用の問題を指摘した発言である。彼は、中国が天然資源や人的資源に恵まれていることを認めつつも、それを効率的かつ効果的に利用する仕組みや能力が不足している点を問題視した。つまり、資源の有無よりも、その管理と運用が国家の発展を左右すると強調したのである。
歴史的背景として、20世紀前半の中国は広大な国土と豊富な資源を持ちながらも、列強の干渉や国内の分裂によって十分に開発できなかった。蔣は、近代化と国家建設を進める上で、資源の効果的活用こそが課題であると認識し、特に工業化やインフラ整備を推進しようとした。これは、潜在力を現実の国力へ転化する意志の表れである。
現代においても、この言葉は潜在的資源とその活用の差という普遍的課題を示している。多くの発展途上国は資源を持ちながら、それを十分に活用できないジレンマを抱える。蔣介石の発言は、資源の存在そのものよりも、それを有効に生かす知恵と制度が重要であることを教えているのである。
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