「私は常に部下に、彼らがいかなる過ちを犯したとしても、その責任は上官にあると伝えてきた」

- 1887年10月31日~1975年4月5日(87歳没)
- 中国(清国)出身
- 軍人、政治家、中華民国総統
英文
”I have always told my subordinates that when they commit any mistakes, the blame must be laid on the superior officers.”
日本語訳
「私は常に部下に、彼らがいかなる過ちを犯したとしても、その責任は上官にあると伝えてきた」
解説
この言葉は、蔣介石が指導者としての責任の所在を強調した発言である。彼は、部下の誤りは個人の過失ではなく、指導する上官の責任に帰するべきだと考えた。ここには、組織の規律を保ち、上層部が率先して責任を担うべきだというリーダーシップの理念が表れている。
歴史的背景として、この思想は国民党軍の統率に深く関わっていた。中国の軍隊は近代化の途上にあり、統制の欠如や士気の低下が問題であった。蔣は上官に責任を課すことで、指揮官の自覚を促し、組織全体の規律を強化しようとした。これは、責任を下に押し付けず上が担うべきだという指導原則であった。
現代においても、この言葉は組織運営における責任の取り方を考える上で意義深い。企業や政治においても、部下の失敗を上司が引き受ける姿勢は信頼を築く基盤となる。蔣介石の言葉は、真のリーダーシップとは成果を部下に譲り、失敗を自ら引き受けることであるという普遍的な教訓を伝えているのである。
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