「民主主義とは自由である――それは他者の自由を侵害せず、他者の権利を侵さない自由であり、厳格な規律を保持し、法律をその保証と行使の基盤とする自由である。これこそが真の自由であり、これこそが真の民主主義を生み出す」

蔣介石(画像はイメージです)
蔣介石(画像はイメージです)
  • 1887年10月31日~1975年4月5日(87歳没)
  • 中国(清国)出身
  • 軍人、政治家、中華民国総統

英文

”Democracy is liberty – a liberty which does not infringe on the liberty nor encroach on the rights of others; a liberty which maintains strict discipline, and makes law its guarantee and the basis of its exercise. This alone is true liberty; this alone can produce true democracy.”

日本語訳

「民主主義とは自由である――それは他者の自由を侵害せず、他者の権利を侵さない自由であり、厳格な規律を保持し、法律をその保証と行使の基盤とする自由である。これこそが真の自由であり、これこそが真の民主主義を生み出す」

解説

この言葉は、蔣介石が自由と民主主義の関係を定義した発言である。彼は、民主主義は放縦ではなく、規律と法に裏打ちされた自由に基づかなければならないと考えた。すなわち、他者の権利を侵害しない自由こそが「真の自由」であり、それによって初めて「真の民主主義」が成立するという思想である。

歴史的背景として、この言葉は中国の近代国家建設の文脈に置かれる。国民政府の指導者として蔣は、民主主義の導入を掲げつつも、国民の教育水準や国家の秩序を重視し、法治と規律を基盤とした民主主義を目指した。これは無秩序な自由を戒め、秩序ある社会建設を求める姿勢の表れである。

現代においても、この言葉は自由と規律のバランスを考える上で意義深い。民主主義社会において、個人の自由が尊重される一方で、法や規律を無視すれば社会は成り立たない。蔣介石の発言は、自由の本質を誤解せず、法治を基盤とする規律ある自由こそが民主主義の土台であることを教えているのである。

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