「敵が中国を侮ることは敵の弱点である。この弱点を知ることが我々の強みである」

蔣介石(画像はイメージです)
蔣介石(画像はイメージです)
  • 1887年10月31日~1975年4月5日(87歳没)
  • 中国(清国)出身
  • 軍人、政治家、中華民国総統

英文

”Contempt for China on the part of the enemy is his weak point. Knowledge of this weak point is our strong point.”

日本語訳

「敵が中国を侮ることは敵の弱点である。この弱点を知ることが我々の強みである」

解説

この言葉は、蔣介石が戦略的思考を強調した発言である。彼は、外敵が中国を過小評価する傾向こそが最大の隙であり、それを認識して行動することが中国側の優位につながると説いた。つまり、侮りを逆手に取る心理戦の重要性を示している。

歴史的には、これは日中戦争期の状況に合致する。日本は当初、中国の抵抗力を軽視し、短期間での勝利を見込んでいた。しかし実際には、中国は持久戦を戦略とし、広大な国土と人口を活かして粘り強く抗戦した。蔣の言葉は、この現実を戦争継続の正当化とし、国民に忍耐と団結を呼びかける政治的効果を持った。

現代的に見ても、この言葉は軽視されることの戦略的価値を示唆している。ビジネスや国際関係においても、相手に侮られることは必ずしも不利ではなく、意外性や底力を発揮する機会となる。蔣介石の発言は、弱点を逆に強みへと転化する認識と戦略の力を強調しているのである。

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