「私は中国の青年に強い希望を抱いているがゆえに、彼らの将来の成功や失敗に対する自らの責任を痛切に感じている。中国の運命は彼らの手にかかっている。抗戦と復興の任務を担うにふさわしい中国の市民となるように、彼らを組織し訓練する責任は私にあり、それを回避することはできない」

- 1887年10月31日~1975年4月5日(87歳没)
- 中国(清国)出身
- 軍人、政治家、中華民国総統
英文
”Because of my intense hopes for the youth of China, I feel very keenly my responsibility for their future success or failure. The fate of China lies in their hands. The responsibility for organizing and training them to become worthy citizens of China, able to undertake the tasks of Resistance and Reconstruction, is mine; I cannot evade it.”
日本語訳
「私は中国の青年に強い希望を抱いているがゆえに、彼らの将来の成功や失敗に対する自らの責任を痛切に感じている。中国の運命は彼らの手にかかっている。抗戦と復興の任務を担うにふさわしい中国の市民となるように、彼らを組織し訓練する責任は私にあり、それを回避することはできない」
解説
この言葉は、蔣介石が中国の未来を青年に託しつつ、その育成を自らの責務とした発言である。彼は、若者が国家の運命を左右する存在であり、教育と訓練によって彼らを正しい方向へ導くことが指導者の使命であると考えていた。ここには、単なる期待だけでなく、指導者としての強い責任感が表れている。
時代背景として、この発言は抗日戦争期から戦後復興を見据えた状況に関連している。蔣は、戦争の持久戦を戦い抜くには青年の献身が不可欠であり、また戦後には国家再建の担い手として青年を育てる必要があると強調した。これは、抗戦と復興を二つの連続的課題として捉える彼の国家観を反映している。
現代においても、この言葉は教育と若者育成の重要性を示している。国家や社会の未来を築くのは若い世代であり、その成長の方向性を整えるのは現世代の責任である。蔣介石の言葉は、青年への希望と同時に、指導者がその可能性を育む義務を負うことを強調しているのである。
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