「少年のころ、『自由の鐘』や『独立記念館』という言葉そのものが私の想像力をかき立て、深く永続的な印象を心に刻んだ。中国の国家的自由を確保するために闘ってきた私の歩みの中で、彼女が独立した民主国家としての完全な姿を示す日を夢見続けてきた」

蔣介石(画像はイメージです)
蔣介石(画像はイメージです)
  • 1887年10月31日~1975年4月5日(87歳没)
  • 中国(清国)出身
  • 軍人、政治家、中華民国総統

英文

”As a boy, the very words ‘Liberty Bell’ and ‘Independence Hall’ fired my imagination and made a profound and lasting impression on my mind. Throughout my struggle to secure national freedom for China, I have continuously dreamed of the day when she would assume the full stature of an independent, democratic nation.”

日本語訳

「少年のころ、『自由の鐘』や『独立記念館』という言葉そのものが私の想像力をかき立て、深く永続的な印象を心に刻んだ。中国の国家的自由を確保するために闘ってきた私の歩みの中で、彼女が独立した民主国家としての完全な姿を示す日を夢見続けてきた」

解説

この言葉は、蔣介石がアメリカ独立の象徴に強い影響を受けたことを物語っている。幼少期から「自由」や「独立」という概念に憧れを抱き、それを自国の未来像と重ね合わせたのである。彼にとってアメリカの独立は、中国が辿るべき国家像の模範であった。

当時の中国は半植民地的状況に置かれ、列強の干渉や侵略に苦しんでいた。蔣はその中で、中国を真の独立国家へと導く使命感を抱いていた。彼の語る「民主国家」とは、西洋的な自由主義の理想を含みつつも、中国の国情に合わせた政治体制を模索する姿勢を反映している。

現代の視点から見れば、この言葉は他国の理念を自国の未来へ応用する意志を示している。国際社会における民主主義の普及や、自由の価値を追求する国家建設の過程において、蔣の夢は今なお共鳴する部分を持つ。特に、発展途上国が自らの独立と民主化を目指すとき、歴史的成功例を心の支えとすることの意義を示しているのである。

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