「いつ死が私たちを驚かせようとも、それが歓迎されるものであるなら、我々の戦いの叫びが一つでも心に届き、別の手が武器を取ってくれるならば」
- 1928年6月14日~1967年10月9日
- アルゼンチン出身
- 革命家、医師、作家、政治家
- キューバ革命を成功に導き、国際的な反帝国主義の象徴として知られている
英文
“Whenever death may surprise us, let it be welcome if our battle cry has reached even one receptive ear and another hand reaches out to take up our arms.”
日本語訳
「いつ死が私たちを驚かせようとも、それが歓迎されるものであるなら、我々の戦いの叫びが一つでも心に届き、別の手が武器を取ってくれるならば」
解説
この言葉は、革命の理念が個人の生命を超えて受け継がれるべきであるという強い信念を示している。死すらも革命の大義の中では恐れるべきものではないという覚悟と、次世代に思いを託す希望が込められている。この発言に見られる「他者へと受け継がれる理念」という視点は、チェ・ゲバラが単なる一革命家ではなく、思想家としても自覚的であったことを物語る。
チェ・ゲバラは、その生涯を通じて死と隣り合わせの行動を続けた人物である。キューバ革命後も彼は他国の革命運動を支援し、自らゲリラ戦の最前線に立ち続けた。彼の行動原理は、自己犠牲ではなく、大義を次の世代に託すことに価値を見出すという思想に基づいていた。この言葉は、自分の死が他者の行動を促進し、革命の炎を絶やさないものであるなら、それを受け入れる覚悟の表明である。
現代において、この言葉はリーダーシップや社会運動の文脈で多くの示唆を与える。個々人の努力や犠牲が単なる終わりではなく、次の人々へと引き継がれるものであることを認識することは、組織や社会運動の持続性を保つ上で重要である。誰かが掲げた旗が、次の人に引き継がれることで初めて大義は生き続けるという思想は、時代を超えて普遍的なメッセージである。
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