「私は、世界の問題の解決策が鉄のカーテンの向こうにあると信じる人々の一人だ」
- 1928年6月14日~1967年10月9日
- アルゼンチン出身
- 革命家、医師、作家、政治家
- キューバ革命を成功に導き、国際的な反帝国主義の象徴として知られている
英文
“I am one of those people who believes that the solution to the world’s problems is to be found behind the Iron Curtain.”
日本語訳
「私は、世界の問題の解決策が鉄のカーテンの向こうにあると信じる人々の一人だ」
解説
この言葉は、鉄のカーテン、すなわち冷戦時代における社会主義・共産主義体制の世界観への信頼を表明している。この発言がチェ・ゲバラによるものとされる場合、彼の社会主義への信念や、資本主義体制が抱える不平等への強い批判が背景にあると考えられる。彼は、貧困や搾取を克服するためには資本主義的な価値観を超えた新しい社会構造が必要であると信じ、その理想が共産主義に見出されると考えていた。
ゲバラが生きた20世紀半ばは、アメリカ主導の資本主義陣営とソビエト連邦を中心とした共産主義陣営との対立が激化していた時代である。ゲバラはその中で、特にラテンアメリカのような発展途上地域が資本主義の影響下で苦しんでいる状況を目の当たりにし、それを変革する手段として社会主義に希望を見出した。この発言は、当時の冷戦下における強い政治的信念の象徴ともいえる。
ただし、現代の視点から見ると、鉄のカーテンの向こうに理想を見出すことは一面的な見方であるといえる。歴史が示すように、共産主義体制もまた多くの課題や矛盾を抱えていた。しかしこの言葉は、既存の体制が不平等を助長する状況において、現状を打破しようとする信念や行動を鼓舞するメッセージとしての価値を今なお持ち続けているといえよう。
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