上杉謙信

• 1530年2月18日～1578年4月19日
• 日本（戦国時代・越後国）出身
• 武将、大名、軍略家

人物像と評価

上杉謙信は、戦国時代の越後国（現在の新潟県）を支配した戦国大名であり、「越後の龍」「軍神」と称される武勇と義を重んじる名将である。

内政においては検地や商業保護を行い、越後を豊かな国へと整備した。

軍事面では関東管領として北条氏と対峙し、また織田信長や武田信玄とも戦火を交えた。

特に武田信玄との「川中島の戦い」は、戦国史における名勝負として知られている。

信仰心が篤く、戦の前に必ず毘沙門天に祈願するなど、宗教的な側面でも知られる。

一方で、領土拡大よりも義に基づいた行動を重んじたため、覇権争いにおいて後れを取ったとの批評もある。

生涯独身を貫き、謎に包まれた部分も多く、今なお高い人気を誇る戦国武将である。

名言

1. 「再び信長が出陣してきたので、さぞかし手強いだろうと予想したが、思いのほか弱々しい様子であった。この様子であれば、今後天下統一までも順調に進み、心安らかであろう」
2. 「古人も功績を立てて名声を得た後は身を引いたと聞き及んでいるので、私もこの教えを受けて、遠い国へ退く決心を固めた」
3. 「四十九年の人生も一睡の夢のようなもの　生涯の栄華も一杯の酒にすぎない」
4. 「鉄砲の前に出して負傷させても、討ち取られても、その時は必ず、この入道（私）以外を恨まないように。だから一旦、追い詰めさせてもらう」
5. 「私は兵力をもって戦いの勝敗を決する。塩によって敵を屈服させるようなことはしない」