ボブ・ディランの名言・格言・警句

ボブ・ディランの名言・格言・警句
  • 1941年5月24日~
  • アメリカ合衆国出身
  • シンガーソングライター、詩人、ノーベル文学賞受賞者

ボブ・ディランは、20世紀から21世紀にかけて活躍するアメリカのシンガーソングライター・詩人であり、現代音楽と文学の境界を越えた表現者として高く評価されている人物である。1960年代にはフォークソングを通じて公民権運動や反戦運動の声を代弁し、『風に吹かれて』や『時代は変わる』などの楽曲は社会的メッセージを強く帯びた文化的象徴となった。その後もロック、カントリー、ブルースなど様々なスタイルを吸収しながら、常に変化を続ける独自の芸術世界を築き上げた。2016年には「アメリカの歌の伝統に新たな詩的表現を生み出した」としてノーベル文学賞を受賞し、歌詞が文学として評価される画期となった。一方で、寡黙で頑固な姿勢や意図的な神秘性により誤解や論争も多く、また盗用・盗作が数多く指摘されている。それでも、今なお世界中のアーティストに影響を与え続けている。

  1. 「法の外で生きるには、正直でなければならない」
  2. 「同じ曲を続けて2回歌うなんて、自分には考えられない。それはひどいことだ」
  3. 「これらの巨大な称賛や肩書きを持つことが、かえって邪魔になる」
  4. 「自分の曲は、レコードよりも生で聴いたほうがずっと良く聞こえる」
  5. 「自分がテレビに映っているのを見るのは耐えられない」
  6. 「父はたぶん、自分がいる場所こそが世界の首都だと思っていたに違いない。他のどこかであるはずがなかった。彼と妻が自宅にいる場所、そこが彼らにとって世界の首都だったのだ」
  7. 「ある瞬間には歓喜し、次の瞬間には物思いにふけることができる。そして、それは一つの雲が通り過ぎるだけで起こり得るのだ」
  8. 「世界中の真実をすべて集めても、それはひとつの大きな嘘になる」
  9. 「大学は老人ホームのようなものだ。ただし、大学のほうが多くの人が死ぬという点を除けば」
  10. 「この土地は君の土地であり、僕の土地でもある──確かにそうだ。だが、世界を動かしているのは、音楽なんて決して聴かない連中なのだ」
  11. 「インスピレーションはなかなか得られるものではない。だから、それを見つけたところで受け取らなければならないのだ」
  12. 「ある人々は消えていくように見えるが、いざ本当にいなくなると、まるでまったく消えていなかったかのように感じられるのだ」
  13. 「私は劇作家ではない」
  14. 「詩を定義するのは簡単ではない」
  15. 「どうにかして音楽を作らなければならなかったから、フォーク音楽に興味を持つようになったのだ」
  16. 「ある日突然目を覚まして、“曲を書かなくちゃ”と決めるようなものではない」
  17. 「気分が良くなって、本当にうれしいよ。もうすぐエルヴィスに会うことになるんじゃないかと思っていたくらいなんだ」
  18. 「ラジオはひどい音を鳴らしている」
  19. 「歌とは、それ自体で歩くことのできるもののことだ」
  20. 「騎士たちの儀式においては、たとえ歩兵であっても恨みを抱かなければならない」
  21. 「自分にできるのは、自分であることだけ──それが誰なのかはわからないけれど」
  22. 「自分が不可知論者だったことは一度もないと思う。ずっと、より高次の力が存在し、この世界は本物ではなく、来るべき別の世界があると考えてきた」
  23. 「人生のある時期には、ステージの上だけが唯一の幸福の場所だった」
  24. 「私は自然に反対している。自然なんてまったく好きじゃない。自然はとても不自然だと思う。本当に自然なものとは夢のことであり、それは自然がもたらす腐敗に触れられないものだと考えている」
  25. 「平等についての議論がやたらと多いが、人々に本当に共通しているのは、みんな死ぬということだけだ」
  26. 「歌こそが私の辞書だ。私は歌を信じている」
  27. 「何かがうまくいかないからといって、耳を切り落としたりするようなタイプの人間じゃない」
  28. 「金は語らない、金は罵るのだ」
  29. 「私にとっての英雄とは、自らの自由に伴う責任の重さを理解している人のことだ」
  30. 「カッコいいことをやっても、幸せにはなれない」
  31. 「私の歌の中に出てくる人々は、すべて私自身だ」
  32. 「ツアーが嫌いな人は多いが、私にとっては呼吸のようなものだ。それをやるのは、そうせずにはいられないからだ」
  33. 「何かを永遠に続けることはできない」
  34. 「君が私の作品を気に入ってくれたからといって、私が君に何かを返さなきゃいけないわけじゃない」
  35. 「君を僕の夢に出してあげるから、僕も君の夢に出させてほしい」
  36. 「人間の心は、過去と未来を本当に理解することはできないと思う。過去も未来も、変化があると思い込ませる幻想にすぎない」
  37. 「安売り店やバスステーションで、人々は出来事を語り、本を読み、名言を繰り返し、壁に結論を書きつけている」
  38. 「自分をどう名乗るかは、自分で決めればいい」
  39. 「どれだけ金を持っていようが、人間には二種類しかいない──救われた者と、迷える者だ」
  40. 「私の声はひどすぎて、何をしても変わらないんだ」
  41. 「タバコをやめたんだ。やめたら声が変わってね……あまりに劇的に変わって、自分でも信じられなかったよ」
  42. 「ファンなんて何の役に立つ?拍手を朝食にすることはできないし、それと一緒に眠ることもできない」
  43. 「最近は神の話をよく耳にする。慈悲深い神、偉大なる神、全能の神、最強の神、命を与える神、死を創る神──とにかく神のことばかりだ。だから、私たちはそれにどう向き合うかを学ぶべきだ。でも、もし神について何か言えるとすれば、それは神が気まぐれだということだ」
  44. 「自分が幸せだとも、不幸だとも、本気で思ったことはなかった」
  45. 「ステージに立つのは怖くて仕方がない──でも、それが唯一、幸せを感じられる場所でもあるんだ」
  46. 「私が世界に借りていたものは何か?──何もない」
  47. 「自分の魂を食い物にして、卑しい連中に金を稼がせるのはもううんざりだ」
  48. 「憂うつな言葉なんて存在しない。あるのは憂うつな心だけだ」
  49. 「自分が存在しなくなったとき、君は誰を責めるつもりなんだ?」
  50. 「この世界を支配しているのは民主主義じゃない、それを頭に叩き込むんだ。世界を動かしているのは暴力さ──でも、それは言わずにおいたほうがいいかもな」
  51. 「自分が時代についていくのがあまり得意じゃないのはわかってる。でも、努力はしてるんだ」
  52. 「私はアメリカが好きだ。みんなと同じように、アメリカを愛している。でも、アメリカは裁かれることになるだろう」
  53. 「私にとって未来とは、すでに過去のことなんだ」
  54. 「私は混沌を受け入れている。でも混沌のほうが私を受け入れてくれているかは分からない」
  55. 「王たちと食事をし、翼を授けようとも言われた。でも、たいして感心したことはない」
  56. 「具体的で分かりやすくするなんて誰にでもできる。それはいつだって楽なやり方だった。あいまいで分かりにくくするのが特別に難しいわけじゃない。ただ――具体的で分かりやすくするべき“何か”なんて、もともと存在しないんだ」
  57. 「生まれようと懸命でない者は、死に向かって懸命になっている」
  58. 「私は人付き合いのタイプというより、冒険を求めるタイプなんだ」
  59. 「一日のうちに私は変わる。目覚めたときの私はひとりの人間で、眠りにつくときには確かに別の誰かになっているんだ」
  60. 「詩とは裸の人間だ……私のことを詩人だと言う人もいる」
  61. 「詩人とは、自分を詩人だなんて決して名乗らないような人のことだと思う」
  62. 「混沌は私の友人だ」
  63. 「すべての記憶を大切にしなさい。なぜなら、それをもう一度生きることはできないのだから」
  64. 「私はたいてい実際の生活から絵を描く。そこから始めなければならない。本物の人々、本物の街角、舞台裏の光景、生のモデル、絵画、写真、演出されたセット、建築物、グリッド、グラフィックデザイン。うまくいかせるために必要なものは、何だって使う」
  65. 「現代の人々は今もなお、60年代の食べ残しで生きている。あの頃の音楽や思想は、今も使い回されているんだ」
  66. 「ツアーに出るのは、まるで宙ぶらりんな状態にいるようなものだ。どこにも属さず、どこへも向かわない感覚なんだ」
  67. 「私は一貫していない、自分に対してさえも」
  68. 「私は、自分がたまたまいる場所を住処にして生きているようなものだ」
  69. 「私は何も定義しない。美も、愛国心もだ。それぞれのものを、それがあるがままの姿で受け止める。こうあるべきだという前提など持たずに」
  70. 「いいかい、僕がデビューした頃の主流文化といえば、シナトラ、ペリー・コモ、アンディ・ウィリアムス、それに『サウンド・オブ・ミュージック』だった。あの頃も僕がそこに収まる余地はなかったし、今だってもちろんないんだ」
  71. 「明日何が起こるかなんて、予想するのは難しい」
  72. 「私にとって死は何の意味もない――速やかに死ねるのなら」
  73. 「僕と宗教ということについて言えば、これは率直な真実だ──宗教性や哲学を、僕は音楽の中に見出すんだ。他のどこにも見出すことはできない」
  74. 「私は僕たち全員の声を代弁している。私はひとつの世代の代弁者なんだ」
  75. 「君は死ぬ。君は死んでしまう。それが20年後か、明日か、いつかは分からない。でも、確実にそうなる。僕も同じだ。つまり、僕らはただ消えてしまうだけなんだ。世界は僕ら抜きでも進んでいく。──さあ、そんな現実を前にして、自分の仕事をどうやって全うするか。そして自分自身をどれだけ真剣に捉えるかは、自分で決めることだ」
  76. 「まるで太陽系の別の場所で生きているような気分だった」
  77. 「注目されることは重荷になり得る。イエスは注目されたことで十字架にかけられた。だから私は、よく姿を消すんだ」
  78. 「金って何だ? 朝起きて、夜に眠りにつくまでのあいだに、やりたいことをして過ごせる人間――それが成功者だ」
  79. 「自分をまず詩人と見なしている。音楽家はその次だ。私は詩人として生き、詩人として死ぬだろう」
  80. 「本当の自分になるには、基本的に自分の野心を抑えなければならない」
  81. 「人はめったに信じることを行わない。たいていは都合のいいことをして、それから悔やむんだ」
  82. 「自分のことをフォークシンガーだと思ったことは一度もない」
  83. 「自分には二重的な性質があると思う」
  84. 「誰も自由ではない。鳥さえも空に鎖でつながれている」
  85. 「だがアメリカ合衆国の大統領でさえ、時には裸で立たなければならないことがある」
  86. 「人は信じがたいほど豊かな過去の寄せ集めから学ぶ。どんな形で得た経験であっても、すべてが学びとなるんだ」
  87. 「ある種の公式は複雑すぎて、関わりたくないと思うんだ」
  88. 「私の表現の幅は限られている」
  89. 「ヒーローとは、自らの自由に伴う責任を理解している者のことだ」
  90. 「自分自身にとってさえ、私は手応えのある存在ではないと思う」
  91. 「大地が私をつくった。私は野性で孤独なんだ。都市を旅していても、空き地のほうがよっぽど落ち着く」
  92. 「変化ほど安定したものはない」
  93. 「昨日はただの記憶にすぎず、明日は決して思い描いた通りにはならない」
  94. 「多くの人は旅を嫌うけれど、私にとっては呼吸と同じくらい自然なものなんだ」
  95. 「演技なんてできないよ!」
  96. 「人はそれぞれ感情の深さが違う。特に若いときには、それが顕著だ」
  97. 「フォーク音楽っていうのは、太った連中の集まりさ」
  98. 「過ちとは、誤解を犯すことだ」
  99. 「もし僕がボブ・ディランじゃなかったら、きっとボブ・ディランはたくさんの答えを持っているって思っていただろうね」
  100. 「高層ビル群からパーラーバラードが流れてくるなんて想像できないだろう。ああいう音楽は、もっと時間の流れとは無縁な、生の在り方の中にあったものなんだ」
  101. 「私は政治的な歌なんて書いたことがない。歌で世界が救えるなんてことはないんだ。そんな考えは、もう通り過ぎてきたよ」