「二つの資質は欠かせない。一つは、最も暗い時にあっても真実へと導く内なる光の微かな輝きを保つ知性。そしてもう一つは、この微かな光が導くどんな場所へでも従う勇気である」

カール・フォン・クラウゼヴィッツ
カール・フォン・クラウゼヴィッツの名言
  • 1780年7月1日~1831年11月16日
  • プロイセン王国(現ドイツ)出身
  • 軍人、軍事理論家
  • 著書『戦争論』で「戦争は他の手段をもってする政治の延長」と述べ、近代軍事学に大きな影響を与えた

英文

“Two qualities are indispensable: first, an intellect that, even in the darkest hour, retains some glimmerings of the inner light which leads to truth; and second, the courage to follow this faint light wherever it may lead.”

日本語訳

「二つの資質は欠かせない。一つは、最も暗い時にあっても真実へと導く内なる光の微かな輝きを保つ知性。そしてもう一つは、この微かな光が導くどんな場所へでも従う勇気である」

解説

この名言は、クラウゼヴィッツが危機的状況における指導者の資質として強調した知性と勇気の重要性を表している。彼は、混乱や不確実性が支配する戦争の中で、正しい判断を下すためには、単なる知識や技術だけではなく、深い洞察力とその洞察に基づいて行動する勇気が必要だと述べている。

「内なる光」とは、論理や直感、真理への感覚を象徴しており、最悪の状況でも冷静さを失わずに物事の本質を見極める能力を指している。一方で、この光を追い求める「勇気」とは、得られた真実を信じて行動する決断力である。戦争のように失敗が重大な結果をもたらす場面では、正しい方向性を持ちながらも果敢に行動できる精神的強さが欠かせない。

この名言は、戦争以外の分野にも適用可能である。たとえば、企業経営や科学研究において、予測不能なリスクや障害に直面したとき、問題を正確に分析する知性と、それに基づいてリスクを冒す勇気が成功をもたらす鍵となる。この言葉は、危機的な状況でのリーダーシップや意思決定に必要な普遍的な指針を示している。クラウゼヴィッツの教えは、どのような時代や状況においても人々に勇気と洞察の重要性を思い起こさせるものである。

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