「自分自身のものであると経験が確証する意志と道を進め」

• 1875年7月26日～1961年6月6日
• スイス出身
• 精神科医、心理学者
• 分析心理学を創始し、元型や集合的無意識の概念を提唱した

英文

“Follow that will and that way which experience confirms to be your own.”

日本語訳

「自分自身のものであると経験が確証する意志と道を進め」

解説

この名言は、ユングが提唱する個人の独自性と自己探求の重要性を端的に表現している。彼は、他人の期待や社会的な規範に従うのではなく、自らの経験を通じて見出した真の意志や道を選ぶべきだと説いている。ユングの心理学では、自己の本質に気づき、それを生きることが精神的な成熟と充実感につながるとされる。

「経験が確証する」という部分は、単なる理想や思いつきではなく、人生の中で得た試行錯誤や学びを通じて、自分にとって本当に意味のある方向性を見極めることの重要性を示している。ユングの「個性化プロセス」と関連し、この言葉は、個人が無意識の中に隠された真の欲求や目的を意識化し、それに従うことで自己を実現する道を指している。

現代において、この名言は、外部から押し付けられる価値観や基準に縛られず、自分自身を理解し、その理解に基づいて行動することの意義を強調している。たとえば、キャリア選択や人生の目標設定において、他者の期待ではなく、自分の経験が示す方向性に従うことで、本質的な満足感と充実感を得ることができる。この言葉は、真の自己を追求する勇気と、他者の影響を超えて生きる自由の重要性を教えている。

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