「もし宇宙全体に意味がないのだとしたら、私たちはそれが意味を持たないことを知ることすらできなかっただろう。それはちょうど、宇宙に光がなく、したがって目を持つ生物もいない場合、暗闇という概念が存在し得ないのと同じだ。暗闇は意味を持たないだろう」

C・S・ルイス
C・S・ルイスの名言

画像のクレジット表示:Aronsyne,”Lewis, age 48″,CC BY-SA 4.0,C.S.-Lewis – C. S. Lewis – Simple English Wikipedia, the free encyclopedia

  • 1898年11月29日~1963年11月22日
  • アイルランド出身
  • 作家、学者
  • 『ナルニア国物語』シリーズや『キリスト教の詩学』など、多くの著作を通じてファンタジー文学と宗教思想に大きな影響を与えた

英文

“If the whole universe has no meaning, we should never have found out that it has no meaning: just as, if there were no light in the universe and therefore no creatures with eyes, we should never know it was dark. Dark would be without meaning.”

日本語訳

「もし宇宙全体に意味がないのだとしたら、私たちはそれが意味を持たないことを知ることすらできなかっただろう。それはちょうど、宇宙に光がなく、したがって目を持つ生物もいない場合、暗闇という概念が存在し得ないのと同じだ。暗闇は意味を持たないだろう」

解説

この名言は、C・S・ルイスが宇宙や人生の意味について哲学的に考察した一節である。彼は、宇宙に意味がないと仮定しても、その仮定自体が「意味」という概念を前提としていることを指摘している。この言葉は、存在や価値についての根源的な問いを促し、意味を認識する能力自体が意味の存在を示唆しているという洞察を含んでいる。

ルイスは、暗闇を例に挙げて、対照的な概念(光)が存在しない限り、暗闇という概念も成立しないと説明している。同様に、宇宙に意味がないと感じるということは、何かしら「意味」の基準や期待が内在していることを意味する。この視点は、人間が意味や目的を求める性質そのものが、宇宙に意味がある可能性を示しているというルイスの信念を反映している。

現代において、この名言は、虚無主義や人生の目的を見失いがちな風潮に対する反論として受け取ることができる。ルイスの洞察は、意味を探求する人間の能力そのものが、宇宙や人生に意味があることを暗示していると示唆しており、存在の目的や価値を再考するきっかけを与える深いメッセージとなっている。

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