「誰が正しいか間違っているか、誰が優れているかなど考えるな。賛成にも反対にもなるな」

- 1940年11月27日~1973年7月20日
- アメリカ合衆国出身(香港育ち)
- 武道家、俳優、映画監督、哲学者
- 武道の革新者として、特に「截拳道(ジークンドー)」を創始し、世界的な影響を与えた。映画『ドラゴン危機一発』『燃えよドラゴン』などで知られ、アクション映画の金字塔を打ち立て、アジア系俳優の国際的な地位向上にも貢献した。
英文
“Take no thought of who is right or wrong or who is better than. Be not for or against.”
日本語訳
「誰が正しいか間違っているか、誰が優れているかなど考えるな。賛成にも反対にもなるな」
解説
この名言は、対立や優劣の枠にとらわれない、超越的な視点と思考の在り方を示している。ブルース・リーは、物事を二元論的に捉えることの限界を自覚しており、「判断」や「比較」から自由になることで、より高次の理解に到達できると信じていた。この思想は、老子や禅の思想にも通じ、彼の哲学的な背景を色濃く反映している。
「誰が正しいか」を考えることは、エゴや競争心を刺激し、物事の本質から目を逸らす原因になる。また、「賛成か反対か」という態度も、思考や行動を一面的に制限してしまう。ブルース・リーは、状況をあるがままに受け入れ、無心で適応する柔軟な心構えこそが、真の強さと自由を生むと説いた。
この名言は、現代の社会的分断や意見対立が激化する中で、判断や立場に固執せず、自由に物事を捉える思考の重要性を教えてくれる。自我に縛られずに世界と向き合うことで、争いや偏見から解放され、より広い視野と深い理解に至る道が開けるのである。
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