「考えるな、感じろ」

ブルース・リーの名言・格言・警句(画像はイメージです)
ブルース・リーの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1940年11月27日~1973年7月20日
  • アメリカ合衆国出身(香港育ち)
  • 武道家、俳優、映画監督、哲学者

英文

“Don’t think! feel!”

日本語訳

「考えるな、感じろ」

解説

この言葉は、1973年の映画『燃えよドラゴン』において、主人公(リー)が弟子に武道の本質を伝える場面で語られる名言である。**「考えるな」**という命令は、論理的思考を否定しているのではなく、過剰な理屈や分析が直感や行動を妨げることへの警告である。ブルース・リーの哲学は、瞬時の反応や身体の感覚を信頼することを強調しており、これは武術だけでなく、人生全般においても応用され得る。

この考え方は、20世紀後半の西洋的合理主義に対する東洋思想のカウンターとしての文脈を持つ。ブルース・リー自身も、道教や禅の影響を受け、自己の内面と自然の流れに調和する姿勢を大切にしていたことが背景にある。西洋の訓練では形式や理論が重視されがちであるのに対し、彼はそれらに縛られない柔軟さと即応性を追求した。

現代においても、プレゼンテーション、アート、スポーツ、対人関係など、即興性や直感が問われるあらゆる分野においてこの言葉は有効である。たとえば演劇では、理屈よりも感情の流れが自然な演技を生む。本来の力は、思考を超えた身体や感性の中に眠っているという指摘は、今もなお多くの人に響く真理である。

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