「幼いころから私は読書が好きで、手に入ったわずかなお金はすべて本に費やしていた。『天路歴程』に感動し、私が初めて集めた本はジョン・バニヤンの著作で、それぞれ小さな冊子になっていた」

ベンジャミン・フランクリンの名言
ベンジャミン・フランクリンの名言
  • 1706年1月17日~1790年4月17日
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治家、発明家、科学者、著述家
  • アメリカ独立戦争で重要な役割を果たし、アメリカ合衆国の建国の父の一人として知られる。電気に関する研究で著名な発明家であり、定常波や避雷針の発明者。外交官としても活躍し、フランスとの友好条約締結に尽力した。

英文

“From a child I was fond of reading, and all the little money that came into my hands was ever laid out in books. Pleased with the ‘Pilgrim’s Progress,’ my first collection was of John Bunyan’s works in separate little volumes.”

日本語訳

「幼いころから私は読書が好きで、手に入ったわずかなお金はすべて本に費やしていた。『天路歴程』に感動し、私が初めて集めた本はジョン・バニヤンの著作で、それぞれ小さな冊子になっていた」

解説

この一文は、ベンジャミン・フランクリンの知的好奇心と読書への情熱が幼少期からいかに深かったかを物語る自伝的な記述である。彼は貧しい環境にありながらも、限られた資源の中で本を優先し、学ぶことを人生の軸とした。この発言は、自助努力・知識への渇望・勤勉という、彼の思想と人格形成の根幹がいかに早くから芽生えていたかを如実に示している

ここで言及されている『天路歴程(Pilgrim’s Progress)』は、17世紀の宗教文学の古典であり、道徳と信仰、人生の試練を象徴的に描いた作品である。そのような精神的深みをもつ書物に幼い頃から惹かれていたという事実は、フランクリンの思想的成熟がいかに早く、また宗教的・倫理的主題への感受性を備えていたかを物語っている。

この言葉にはまた、「読書こそが人生を拓く鍵である」という普遍的な真理が込められている。フランクリンの成功は、地位や財産の出自ではなく、「本への投資」という静かだが確かな選択から始まった「持てる時間も金も、まず知識へ」――この名言的一節は、学びによって未来を切り拓く者にとって、力強い原点の記録である。

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