「そう、私たちにはまだやるべきことがある。良い仕事や昇給、有給休暇やまともな引退生活を必要としているすべてのアメリカ人のために、貧困から抜け出すためのより確かなはしごや世界水準の教育を必要とするすべての子どものために、そしてこの七年半の進歩をまだ実感できていないすべての人々のために、やるべきことがある」

- 1961年8月4日~
- アメリカ合衆国出身
- アメリカ合衆国第44代大統領、政治家、弁護士、作家
英文
“Yes, we’ve still got more work to do. More work to do for every American still in need of a good job or a raise, paid leave or a decent retirement; for every child who needs a sturdier ladder out of poverty or a world-class education; for everyone who has not yet felt the progress of these past seven and a half years.”
日本語訳
「そう、私たちにはまだやるべきことがある。良い仕事や昇給、有給休暇やまともな引退生活を必要としているすべてのアメリカ人のために、貧困から抜け出すためのより確かなはしごや世界水準の教育を必要とするすべての子どものために、そしてこの七年半の進歩をまだ実感できていないすべての人々のために、やるべきことがある」
解説
この発言は、バラク・オバマが大統領任期末期に国民に向けて行った演説の一部である。彼は、これまでの成果を認めつつも、依然として解決すべき課題が山積している現実を率直に語った。ここでの「more work to do(やるべきことがある)」という繰り返しは、改革には継続的な努力が不可欠であるというメッセージを強く印象づけている。
背景には、オバマ政権下での経済回復、医療改革、教育改善といった政策成果がある一方で、格差、労働環境、社会的不平等といった問題が依然として残されていた現実がある。オバマは、自己満足に陥ることなく、すべての国民が繁栄を実感できる社会を目指すべきだというリーダーとしての責任を改めて強調した。
現代においても、この姿勢は重要な示唆を与える。たとえば、経済成長の恩恵を広く社会全体に行き渡らせる課題や、教育格差や社会的流動性の確保といった問題は依然として深刻である。オバマのこの発言は、一時的な成果に満足せず、持続的に努力し続けることの価値を力強く訴えかけている。
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