「今こそ、我々が団結してこの惑星を救わなければならない時だ。我々の子どもたちに、海面が上昇し、飢饉が広がり、恐ろしい嵐が大地を荒廃させるような世界を残さないと誓おう」

1961年8月4日~
アメリカ合衆国出身
政治家、弁護士、作家
バラク・オバマは、アメリカ合衆国第44代大統領として、2009年から2017年まで務めた人物である。
最大の功績は、医療保険制度改革、いわゆるオバマケアを成立させたことであり、数千万人の無保険者に保険加入の道を開いた。また、パリ協定への参加を主導し、気候変動対策にも取り組んだ。外交面ではキューバとの国交正常化を実現し、イラン核合意にも署名した。
しかし、政策推進にあたり議会との対立が激化し、分断を深めたとの批判もある。人種問題や中東政策への対応も賛否が分かれている。彼の理想主義的な演説と実務とのギャップを指摘する声も存在する。
英文
“This is the moment when we must come together to save this planet. Let us resolve that we will not leave our children a world where the oceans rise and famine spreads and terrible storms devastate our lands.”
日本語訳
「今こそ、我々が団結してこの惑星を救わなければならない時だ。我々の子どもたちに、海面が上昇し、飢饉が広がり、恐ろしい嵐が大地を荒廃させるような世界を残さないと誓おう」
解説
この発言は、気候変動に対する緊急の行動を呼びかける強いメッセージである。オバマは、地球環境の悪化がもたらす未来世代への深刻な影響を直視し、今ここで団結して行動しなければならないという歴史的責任を訴えている。ここには、未来への倫理的責任と連帯の精神が力強く表れている。
この発言の背景には、2000年代後半における地球温暖化問題への国際的関心の高まりがある。オバマは、政治的対立や短期的利益にとらわれるのではなく、長期的視点で地球と人類の未来を守るために行動するべきだと国民に呼びかけたのである。
現代においても、気候危機は世界中で重大な課題となっている。この名言は、環境問題の解決には国境を越えた団結と即時の行動が不可欠であること、そして我々自身の行動が未来を左右することを強く訴え、責任ある世界市民としての意識を促すものである。
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