「調査によれば、私がこの職に就任したときよりも、世界における我々の地位は高まっている。そして、あらゆる重要な国際問題において、世界の人々は北京やモスクワを指導者として仰ぐのではなく、我々に呼びかけるのだ」

バラク・オバマの名言・格言・警句(画像はイメージです)
バラク・オバマの名言・格言・警句(画像はイメージです)

1961年8月4日~
アメリカ合衆国出身
政治家、弁護士、作家

バラク・オバマは、アメリカ合衆国第44代大統領として、2009年から2017年まで務めた人物である。

最大の功績は、医療保険制度改革、いわゆるオバマケアを成立させたことであり、数千万人の無保険者に保険加入の道を開いた。また、パリ協定への参加を主導し、気候変動対策にも取り組んだ。外交面ではキューバとの国交正常化を実現し、イラン核合意にも署名した。

しかし、政策推進にあたり議会との対立が激化し、分断を深めたとの批判もある。人種問題や中東政策への対応も賛否が分かれている。彼の理想主義的な演説と実務とのギャップを指摘する声も存在する。

英文

“Surveys show our standing around the world is higher than when I was elected to this office, and when it comes to every important international issue, people of the world do not look to Beijing or Moscow to lead – they call us.”

日本語訳

「調査によれば、私がこの職に就任したときよりも、世界における我々の地位は高まっている。そして、あらゆる重要な国際問題において、世界の人々は北京やモスクワを指導者として仰ぐのではなく、我々に呼びかけるのだ」

解説

この発言は、アメリカの国際的リーダーシップの回復と維持を誇示するものである。オバマは、自身の政権下でアメリカの信頼と影響力が国際社会で向上したことを示し、世界が依然としてアメリカに主導を求めている現実を強調している。ここには、責任ある世界のリーダー国家としての自負と使命感が込められている。

この発言の背景には、ブッシュ政権期の外交政策により低下していたアメリカの国際的評価の回復を目指した努力がある。オバマは、国際協調と多国間外交を重視する姿勢を打ち出し、孤立主義ではなく国際社会との信頼関係構築を通じて、リーダーシップを再構築したのである。

現代においても、国際問題の解決には信頼されるリーダーシップが不可欠である。この名言は、リーダーとは力だけではなく、信頼と責任に基づいて求められる存在であることを示しており、国際社会におけるアメリカの役割と課題を改めて浮き彫りにしている。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?


申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最新 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る