「正直に言えば、私の家族は毎週教会に通うような人たちではなかった。母は私が知る中でもっとも精神的に豊かな人物の一人だったが、教会に通う中で私を育てたわけではなかった。だから私は、人生の後半になってキリスト教の信仰を持つようになった。それは、イエス・キリストの教えが、私が歩みたいと思う人生のあり方に響いたからだ」

バラク・オバマの名言・格言・警句(画像はイメージです)
バラク・オバマの名言・格言・警句(画像はイメージです)

1961年8月4日~
アメリカ合衆国出身
政治家、弁護士、作家

バラク・オバマは、アメリカ合衆国第44代大統領として、2009年から2017年まで務めた人物である。

最大の功績は、医療保険制度改革、いわゆるオバマケアを成立させたことであり、数千万人の無保険者に保険加入の道を開いた。また、パリ協定への参加を主導し、気候変動対策にも取り組んだ。外交面ではキューバとの国交正常化を実現し、イラン核合意にも署名した。

しかし、政策推進にあたり議会との対立が激化し、分断を深めたとの批判もある。人種問題や中東政策への対応も賛否が分かれている。彼の理想主義的な演説と実務とのギャップを指摘する声も存在する。

英文

“My family, frankly, they weren’t folks who went to church every week. My mother was one of the most spiritual people I knew but she didn’t raise me in the church, so I came to my Christian faith later in life and it was because the precepts of Jesus Christ spoke to me in terms of the kind of life that I would want to lead.”

日本語訳

「正直に言えば、私の家族は毎週教会に通うような人たちではなかった。母は私が知る中でもっとも精神的に豊かな人物の一人だったが、教会に通う中で私を育てたわけではなかった。だから私は、人生の後半になってキリスト教の信仰を持つようになった。それは、イエス・キリストの教えが、私が歩みたいと思う人生のあり方に響いたからだ」

解説

この発言は、バラク・オバマが自身の宗教的背景と信仰に至る過程を語ったものである。彼は、幼少期に教会中心の生活を送ったわけではないことを率直に述べつつ、人生経験を通じて自発的にキリスト教の信仰に至ったことを明かしている。特に「the precepts of Jesus Christ spoke to me(イエス・キリストの教えが私に響いた)」という表現は、形式ではなく理念と生き方を重視した信仰を示している。

背景には、オバマの多文化的、かつ多宗教的な家庭環境がある。彼の母は宗教的制度には縛られない自由な精神を持ち、オバマ自身も成長の過程で多様な価値観に触れてきた。この発言は、宗教とは生まれによるものではなく、個人の選択と共鳴によって築かれるものであるという、成熟した信仰観を表している。

現代においてもこの考え方は重要である。たとえば、宗教的多様性が広がる社会において、オバマのこの発言は、信仰は他者への押し付けではなく、自己の内面との対話によって育まれるものであるという普遍的な教訓を力強く伝えている。精神的成熟と自己決定に基づく信仰のあり方を示す言葉である。

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