「私はもはや単なる候補者ではない。私は大統領である。若きアメリカ人たちを戦場に送り出すことの意味を私は知っている。なぜなら、帰らなかった者たちの母親や父親をこの腕に抱いてきたからだ。家を失った家族の痛みも、仕事を失った労働者の悔しさも、私は共に分かち合ってきた」

バラク・オバマの名言・格言・警句
  • 1961年8月4日~
  • アメリカ合衆国出身
  • アメリカ合衆国第44代大統領、政治家、弁護士、作家

英文

“I’m no longer just a candidate. I’m the President. I know what it means to send young Americans into battle, for I have held in my arms the mothers and fathers of those who didn’t return. I’ve shared the pain of families who’ve lost their homes, and the frustration of workers who’ve lost their jobs.”

日本語訳

「私はもはや単なる候補者ではない。私は大統領である。若きアメリカ人たちを戦場に送り出すことの意味を私は知っている。なぜなら、帰らなかった者たちの母親や父親をこの腕に抱いてきたからだ。家を失った家族の痛みも、仕事を失った労働者の悔しさも、私は共に分かち合ってきた」

解説

この発言は、国家指導者としての責任の重さと国民との共感を力強く表現している。オバマは、選挙戦での理想論を超えて、大統領として直面する現実と痛みを身をもって理解していることを示し、国民の苦しみを自らの苦しみとして受け止める覚悟を語っている。

この発言の背景には、アメリカがイラク戦争やアフガニスタン紛争、リーマン・ショック後の経済危機といった重大な困難に直面していた状況がある。オバマは、リーダーとして単なる政策論ではなく、人々の生身の苦しみと希望に寄り添う姿勢を強調し、国民の信頼と団結を呼びかけたのである。

現代においても、リーダーに求められるのは単なる行政能力だけではない。国民一人ひとりの現実に向き合い、共に痛みを感じ、未来への道を切り拓く共感力と責任感が不可欠である。この名言は、真のリーダーシップとは、共に苦しみ、共に歩む覚悟に根ざしていることを深く伝えている。

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