「2008年に投票したすべての人が2010年にも投票に来れば、私たちはこの選挙に勝つ。この選挙に勝つ」

1961年8月4日~
アメリカ合衆国出身
政治家、弁護士、作家
バラク・オバマは、アメリカ合衆国第44代大統領として、2009年から2017年まで務めた人物である。
最大の功績は、医療保険制度改革、いわゆるオバマケアを成立させたことであり、数千万人の無保険者に保険加入の道を開いた。また、パリ協定への参加を主導し、気候変動対策にも取り組んだ。外交面ではキューバとの国交正常化を実現し、イラン核合意にも署名した。
しかし、政策推進にあたり議会との対立が激化し、分断を深めたとの批判もある。人種問題や中東政策への対応も賛否が分かれている。彼の理想主義的な演説と実務とのギャップを指摘する声も存在する。
英文
“If everybody that voted in 2008 shows up in 2010, we will win this election. We will win this election.”
日本語訳
「2008年に投票したすべての人が2010年にも投票に来れば、私たちはこの選挙に勝つ。この選挙に勝つ」
解説
この発言は、バラク・オバマが2010年中間選挙に向けた支持者への呼びかけとして述べたものである。彼は、2008年大統領選挙での歴史的な高い投票率と熱気を維持できれば、選挙に勝利できると確信を示した。特に「we will win this election(私たちはこの選挙に勝つ)」という繰り返しは、強い決意と支持者への鼓舞を意図している。
背景には、2008年のオバマ当選後、政権初期に直面した経済危機や医療制度改革への反発などにより、民主党が2010年の中間選挙で苦戦する兆しがあったことがある。オバマは、政治参加を続けることの重要性を訴え、選挙の結果は無関心ではなく行動によって決まることを強調した。この発言は、民主主義における市民の責任と影響力を訴えるものである。
現代においてもこのメッセージは重要である。たとえば、有権者の関心低下や投票率低迷が政治に与える影響を考えると、オバマのこの発言は、選挙は結果が自動的に決まるものではなく、参加によって未来を形作る行為であるという普遍的な教訓を力強く伝えている。
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