「私は1996年に結婚防衛法に反対した。この法律は廃止されるべきであり、私は上院本会議でその廃止に賛成票を投じるつもりだ。また、ゲイやレズビアンの結婚を禁じるためにアメリカ合衆国憲法を改正しようとするいかなる提案にも反対する」

バラク・オバマの名言・格言・警句(画像はイメージです)
バラク・オバマの名言・格言・警句(画像はイメージです)

1961年8月4日~
アメリカ合衆国出身
政治家、弁護士、作家

バラク・オバマは、アメリカ合衆国第44代大統領として、2009年から2017年まで務めた人物である。

最大の功績は、医療保険制度改革、いわゆるオバマケアを成立させたことであり、数千万人の無保険者に保険加入の道を開いた。また、パリ協定への参加を主導し、気候変動対策にも取り組んだ。外交面ではキューバとの国交正常化を実現し、イラン核合意にも署名した。

しかし、政策推進にあたり議会との対立が激化し、分断を深めたとの批判もある。人種問題や中東政策への対応も賛否が分かれている。彼の理想主義的な演説と実務とのギャップを指摘する声も存在する。

英文

“I opposed the Defense of Marriage Act in 1996. It should be repealed and I will vote for its repeal on the Senate floor. I will also oppose any proposal to amend the U.S. Constitution to ban gays and lesbians from marrying.”

日本語訳

「私は1996年に結婚防衛法に反対した。この法律は廃止されるべきであり、私は上院本会議でその廃止に賛成票を投じるつもりだ。また、ゲイやレズビアンの結婚を禁じるためにアメリカ合衆国憲法を改正しようとするいかなる提案にも反対する」

解説

この発言は、バラク・オバマが同性婚とLGBTQ+の権利に関する自身の立場を明確に表明したものである。彼は、連邦レベルで同性婚を制限していた結婚防衛法(Defense of Marriage Act, DOMA)に最初から反対していたことを強調し、廃止に向けた積極的な姿勢を示している。特に「oppose any proposal to amend the U.S. Constitution to ban gays and lesbians from marrying(ゲイやレズビアンの結婚を禁じるための憲法改正案に反対する)」という表現は、憲法レベルでの差別を断固拒否する意志を明確にしている。

背景には、1990年代から2000年代初頭にかけてアメリカ社会で続いていた同性婚をめぐる激しい政治・社会的論争がある。オバマは、結婚の自由は基本的人権の一部であると位置づけ、平等な権利を保障することが民主主義の本質であると訴えた。この発言は、マイノリティの権利擁護を公然と支持するリーダーシップを示すものである。

現代においてもこの宣言は大きな意味を持つ。たとえば、世界各国での同性婚合法化運動やLGBTQ+権利の拡大が進む中で、オバマのこの発言は、社会の少数派に対しても完全な平等を保障することが、真に自由な社会の基盤であるという普遍的な理念を力強く訴えている。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?


申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最新 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る