「私は1996年に結婚防衛法に反対した。この法律は廃止されるべきであり、私は上院本会議でその廃止に賛成票を投じるつもりだ。また、ゲイやレズビアンの結婚を禁じるためにアメリカ合衆国憲法を改正しようとするいかなる提案にも反対する」

- 1961年8月4日~
- アメリカ合衆国出身
- アメリカ合衆国第44代大統領、政治家、弁護士、作家
英文
“I opposed the Defense of Marriage Act in 1996. It should be repealed and I will vote for its repeal on the Senate floor. I will also oppose any proposal to amend the U.S. Constitution to ban gays and lesbians from marrying.”
日本語訳
「私は1996年に結婚防衛法に反対した。この法律は廃止されるべきであり、私は上院本会議でその廃止に賛成票を投じるつもりだ。また、ゲイやレズビアンの結婚を禁じるためにアメリカ合衆国憲法を改正しようとするいかなる提案にも反対する」
解説
この発言は、バラク・オバマが同性婚とLGBTQ+の権利に関する自身の立場を明確に表明したものである。彼は、連邦レベルで同性婚を制限していた結婚防衛法(Defense of Marriage Act, DOMA)に最初から反対していたことを強調し、廃止に向けた積極的な姿勢を示している。特に「oppose any proposal to amend the U.S. Constitution to ban gays and lesbians from marrying(ゲイやレズビアンの結婚を禁じるための憲法改正案に反対する)」という表現は、憲法レベルでの差別を断固拒否する意志を明確にしている。
背景には、1990年代から2000年代初頭にかけてアメリカ社会で続いていた同性婚をめぐる激しい政治・社会的論争がある。オバマは、結婚の自由は基本的人権の一部であると位置づけ、平等な権利を保障することが民主主義の本質であると訴えた。この発言は、マイノリティの権利擁護を公然と支持するリーダーシップを示すものである。
現代においてもこの宣言は大きな意味を持つ。たとえば、世界各国での同性婚合法化運動やLGBTQ+権利の拡大が進む中で、オバマのこの発言は、社会の少数派に対しても完全な平等を保障することが、真に自由な社会の基盤であるという普遍的な理念を力強く訴えている。
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